新型コロナウイルスの感染に留意しながら食事を楽しめることができるようにと、京都市にある嵯峨美術大学と飲食店等が、あるマスクの普及に向けた取り組みを始めている。
そのマスクとは、食事で会話を楽しむ際に口元にあてる「手で持つマスク」だ。
通常のマスクと同じ大きさの「手で持つマスク」は、紙や不織布で作られたマスクにただ持ち手を付けただけのシンプルな構造。
まずは、「手で持つマスク」試作版が、京都市上京区のホテルで開かれた食事会で試用されることに。
料亭や飲食店の代表の人達約20人が、スプーンとフォークで食べ物を口に運びながら、会話をする時にだけ利き手と反対の手で持った「手で持つマスク」で口を遮るように覆い、食べては隠し、食べては隠しの反復的な使い心地を確認していたのだった。
実際に「手で持つマスク」が料亭や飲食店で使ってもらえるよう、参加者にはアンケートに応えてもらい、その意見を参考にしながら嵯峨美術大学の学生達がさらに機能とデザインのブラッシュアップをする予定だ。
「手で持つマスク」を考案した嵯峨美術大学・佐々木正子学長は「食事中の新しいマナーの一つとして定着させたい」と今後の抱負を述べた。
■佐々木正子学長考案の「手に持つマスク」 学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学
https://www.kyoto-saga.ac.jp/news/51921