小田原城主・北条家五代の印判を肖った和菓子「虎朱印最中」【連載:アキラの着目】

今回のFJ時事新聞ニッポンニュースで取り上げるのは、総業104年の小田原老舗和菓子店・正栄堂菓子舗が作る「虎朱印最中」だ。

総業104年の小田原老舗和菓子店・正栄堂菓子舗が作る「虎朱印最中」 正栄堂HPから引用
総業104年の小田原老舗和菓子店・正栄堂菓子舗が作る「虎朱印最中」
正栄堂HPから引用

神奈川県指定銘菓登録商品になっている「虎朱印最中」は、有機農法による新潟産小金餅米のみを使った最中に、北海道産の極上大納言小豆を丁寧に炊いた小倉餡を入れており、最中の中に求肥が入っているのがアクセントになっている。

商品名に「虎朱印」が入っているのは、小田原を本拠とした戦国大名・北条家の発給する文書に押印された印に因んでいるためだ。

まず永正15年(1518)に北条氏綱の発給した文書における「祿壽應穩(禄寿応穏)」の文字の上に虎の印が押され、以後、氏康・氏政・氏直と代々に渡って虎の印が押された。

永正15年(1518)に北条氏綱の発給した文書に押印された虎朱印
永正15年(1518)に北条氏綱の発給した文書に押印された虎朱印

「祿壽應穩(禄寿応穏)」は、禄(財産)と寿(生命)が応(まさ)に穏やかであるように、つまり小田原城下の人々が平和で暮らせるようにという願いが込められていると言われている。

その良き願いが込められている虎朱印と同じ大きさに「虎朱印最中」は仕上げているのだ。

「虎朱印最中」を食べることで、福にあずかれるような気分になれることから、パワースポットならぬパワースイーツともいえるだろう。

小田原に立ち寄った際には食べてみよう。

総業104年の小田原老舗和菓子店・正栄堂菓子舗が作る「虎朱印最中」 正栄堂HPから引用
総業104年の小田原老舗和菓子店・正栄堂菓子舗が作る「虎朱印最中」 正栄堂HPから引用

■小田原和菓子屋 正栄堂
https://www.shoeidokashiho.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099