大阪城・豊国踊り(2019年8月10日土曜日)に真田幸村(信繁)参上!【連載:アキラの着目】

来たる8月10日(土)、大阪城・豊国踊りに豊臣家の忠臣・真田幸村(信繁)が参上だ!

「豊国踊りに真田幸村参上」を開催します 大阪城天守閣から引用
「豊国踊りに真田幸村参上」を開催します 大阪城天守閣から引用

真田幸村こと真田信繁は、大阪冬の陣・夏の陣でさんざんに徳川方を最も苦しめた豊臣方の武将だ。

天下人・豊臣秀吉ですら完全勝利を果たせなかった徳川軍に対し、圧倒的に数で劣るにもかかわらず、3度も負かしている戦名人の家が真田家なのだ。

戦(特にゲリラ戦)でこの真田家の右に出る大名はいないのだ。

しかし、大阪夏の陣では鉄壁の守りを誇った外堀を埋められてしまった大坂城(当時は大坂城)ではやる前から負け戦が決まっていたようなもの。

それでも、やれることを最大限やり抜いて、あとわずかで徳川家康本陣に切り込む手前で阻まれてしまい、大阪郊外の安居神社にて最期を遂げた。

その真田幸村(信繁)が時空を越えて、大阪城・豊国踊りに参上するというのだから、真田マニア・ファンは大喜びのことだろう。

元々「豊国踊り」は、豊臣秀吉の七回忌にあたる慶長9年(1604)8月に、「豊国ほうこく臨時りんじ祭礼さいれい」のクライマックスとして開催され、京都の町人1,500人が華麗な群舞を披露したのが始まりとされている。

慶長9年に開催された「豊国臨時祭礼」には、秀吉夫人の高台院(北政所)が参列し、諸大名が多くの馬を出し、華麗な騎馬行列が行われたが、関ヶ原合戦後、紀州九度山の地で蟄居の身であった真田幸村(信繁)はこの「豊国臨時祭礼」に関わって参加することができなかった。

その想いを受けて、元OSK日本歌劇団トップスターで12年にわたり真田幸村役を演じ続けている桜花昇ぼるさんが415年の時を越えて真田幸村(信繁)となり、参加を果たすのだ。

平成27年(2015)に「豊国祭礼図屏風」や『豊国とよくに大明神だいみょうじん臨時りんじ御祭礼ごさいれい記録きろく』等の文献史料を元に、学術的に「豊国踊り」を大阪城天守閣が復元し、現在では大阪の新たな夏の風物詩として定着しつつある。

豊国踊り 大阪城天守閣から引用
豊国踊り 大阪城天守閣から引用

真田マニア・ファンのみならず、大阪に足を運ぶ人は、大阪城・豊国踊りも観光すべし。

【豊国踊り 詳細】

・開催日時:令和元年8月10日(土)1回目 18時~、2回目 19時~
・開催場所:大阪城天守閣前本丸広場
・参加費:無料 ただし、天守閣入館の際は要入館料
・主催:大阪城天守閣
・作・演出:茂山千三郎(大蔵流狂言師)
・考証:橋本裕之(大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員・民俗学者)
・音楽:藤舎貴生
・振付:山村友五郎(上方舞 山村流六世宗家)
・企画&監修:北川央(大阪城天守閣館長)
・出演:宝塚歌劇団OG・OSK日本歌劇団OG
    朝宮真由、美砂まり、麻園みき、月川夏緒、真於夏希、美郷いつき、遥奈りお、紫穂まいか、美乃杏花、河合祥子、涼葉らんの、蒼音淳、綺華れい
・協力:大阪市日本民踊研究会、大日本印刷株式会社
・アクセス:Osaka Metro 谷町線 谷町四丁目駅・天満橋駅
             中央線 谷町四丁目駅・森ノ宮駅
             長堀鶴見緑地線 森ノ宮駅・大阪ビジネスパーク駅
      JR 大阪環状線 森ノ宮駅・大阪城公園駅
        東西線 大阪城北詰駅
      京阪 天満橋駅・京橋駅
      大阪シティバス 大阪城大手前・馬場町
      水上バス 大阪城港・八軒家浜船着場
・問い合わせ:電話 06-6941-3044 FAX 06-6941-2197

■「豊国踊りに真田幸村参上」を開催します  大阪城天守閣
https://www.osakacastle.net/events/「豊国踊りに真田幸村参上」を開催します

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099