「インスタ映え」、「Facebook映え」、「Twitter映え」、「mixi映え」の違いとは?【連載:アキラの着目】

昨年の流行語大賞で「忖度」と並び、大賞を受賞した「インスタ映え」。

インスタ映えを狙ってスマホで撮る主婦

巷間では今もなお「インスタ映え」の勢いは衰えを見せず、写真や動画の撮影ともなると、「インスタ映え」を意識する人が圧倒的に多い。

数あるSNSがある中で、「インスタ映え」だけが”一人勝ち”で、「Facebook映え」、「Twitter映え」、「mixi映え」は「インスタ映え」の後塵を拝している現況だ。

インスタ映えを狙ってスマホで料理を撮る様子

この「インスタ映え」と、「Facebook映え」、「Twitter映え」、「mixi映え」にはどういった違いや差があるのだろうか?

筆者なりの見解を示してみたい。

SNSは基本的には、個人アカウントを作成後、そのSNSのルール・制約・条件等に違反しない範囲であれば、自由に画像やテキストを発信できるのだが、SNSも幾つかの特徴に分かれ、それぞれに適した発信があったりする。

Facebookは本名によるアカウントのため、公開の範囲をすべて公開にするのが憚られる。

そのため、仲間内に限定して発信する傾向が強く、ある意味で閉鎖的だ。

一方、Facebook以外のインスタグラム、Twitter、mixiは本名ではなくてもアカウントを作ることができ、ハンドルネームOKなので、プライベートを探られることもなく、堂々と世界に向けて発信することになる。

その中でも特にFacebookやmixiは、日記的な意味合いで利用したり、発信したりする人が多いので、どうしてもテキスト量が多くなりがちだ。

反対にTwitterは、140文字の制限(日本語、中国語、韓国語のみ。欧米では280文字)があることから、その場で思いついたことや感じたこと、体験したことをリアルタイムでサクッと画像・テキストを発信できる手軽さがある。

ではインスタグラムはどうなのかというと、ブロック状に並んでいるサムネイルの表示レイアウトを採っていることから、テキスト重視ではないことは明白で、画像を中心に発信するのに適したSNSと言えるし、今さらここで言うまでもないくらい、もうすでにそれはユーザーの間では常識だ。

ここまでをおさらいすると、

●本名によるアカウントのFacebookは、仲間内限定の発信が多い
●日記的な利用で発信する人が多いFacebookやmixiは、テキスト量が多い
●140文字の制限があるTwitterは、手軽にリアルタイムで画像・テキストを発信可能
●サムネイル表示のレイアウトであるインスタグラムは、画像に特化した発信が中心

こうして見ると、あえてこの場で検証するまでもなく、やはり画像発信はインスタグラムが数あるSNSの中で最も適しており、それゆえに世間の人々は、インスタグラムに公開すべく、そのためのウケる画像を撮影しようということで、「インスタ映え」なのだ。

インスタ映えを狙ってスマホで自撮りをする女の子たち

決して「Facebook映え」、「Twitter映え」、「mixi映え」を狙うユーザーがいないのはこのためだ。

このように、「●●映え」となると、やはり文句なしに「インスタ映え」の圧勝ということで、他のSNSとの格差や違いが明確になったことかと。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099