水不足の国や地域のほうが圧倒的に多い中、幸いにも日本は綺麗な水が満ち足りている。
それに、水道が整備されていても、蛇口を捻って出てくる水をそのまま飲んではいけないという国が世界では多いのだ。
日本人の感覚からすると、「蛇口を捻って出てくる水は安全だからこそ、水道管を通して流れてくるんじゃないの?」と思いがちだが、さにあらず。
だから、訪日外国人が、日本では蛇口の水をそのまま飲めることに驚くわけだ。
ただ、自治体によって、また取水場所によって日本の水道水にも厳密には水質にバラツキがあるのは確か。
汚い河川から取水して水道水にするのと、山岳の湧水から取水して水道水にするのとでは、当然ながら殺菌用塩素の濃度も変わるから、それが水の美味しさに関係してくるのだ。
とりわけ、東京都の水道水は、数ある水道水の中でも自他共に認めるほどのクオリティを要していることで有名だ。
東京の各家庭に供給している水道水と基本的には同じなのだが、「東京水」という商品名まで付けて、都内各所の売店にてペットボトルで販売しているくらいだ。
その美味しさの秘密は、都内全浄水場にて、カビ臭原因物質、カルキ臭の原因となるアンモニア態窒素、トリハロメタンのもととなる物質などを処理する「高度浄水処理」を施しているからだ。
しかし、いくら「東京水」が美味しいとはいえ、ミネラルウォーターのほうが安全だろう、と思っている人も多いことかと。
それについてはご安心を。
51項目もある国の厳しい水質基準項目と東京都の約200もの基準項目をくぐりぬけてきた「東京水」だから、極めて安全なのだ。
各家庭に供給されている無料のはずの水道水を「東京水」として販売しているのは、ブランドの定着や東京の浄水能力をPRするためだが、意外と「東京水」はお土産やウケ狙い(!?)で購入する人もいたりするのだとか。
貴方も東京土産で「東京水」を購入してみては。
■ペットボトル「東京水」 | 広報・広聴 | 東京都水道局
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kouhou/tokyosui/