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ここは一体東京のどこ?~Part4~【連載:アキラの着目】

FJ時事新聞ニッポンニュース恒例の、昔の東京の街に関する写真や絵を見て、それがどこなのかをあてるシリーズの第4弾。

ではいつもの通り早速問題へ。

Q1.ここは東京のどこなのか?

Q2.ここは東京のどこなのか?

Q3.ここは東京のどこなのか?

おわかりになったであろうか。では順番に正解を発表する。

A1.北品川(旧東海道・品川宿)

北品川(旧東海道・品川宿)

出題した絵は、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の描いた『東海道五十三次』の品川宿だ。

起点の江戸日本橋を出て最初の宿場町である品川宿は、当時、海岸線脇にあったため、旅籠の裏は江戸湾(現・東京湾)で、何艘もの帆掛け船が行き来している様子が描かれている。

しかし、品川宿のあった現在の北品川は、海岸線が埋め立てられ、海ははるか数百mもの沖合になってしまい、旧東海道沿いにはマンション、アパート等も建ってしまったため、ご覧の通り、道幅が当時の面影を残すだけだ。

A2.マーチエキュート神田万世橋(旧万世橋駅)

マーチエキュート神田万世橋(旧万世橋駅)

現在、マーチエキュート神田万世橋のある場所は、国鉄・万世橋駅があった。

初代の駅舎は、東京駅を設計した辰野金吾による赤煉瓦造りで、駅前広場には日露戦争の英雄・広瀬武夫と杉野孫七の銅像が建っていた。

東京市電が走り、多くの人で賑わった万世橋駅は、大正時代に最盛期を迎えるも、その後東京駅が完成したことで中央本線の起終点としての役目は7年で終わった。

秋葉原に隣接した場所でも、現在はさほど人通りが多いわけではなく、当時の賑わいは嘘のようだ。

A3.六本木テレビ朝日前

六本木テレビ朝日前

正解は、六本木テレビ朝日前。

明治時代はこの地に「曹洞宗大学」があり、白黒写真はその「曹洞宗大学」の校舎だ。

明治時代の六本木テレビ朝日前の地図
明治時代の六本木テレビ朝日前の地図

現在の六本木テレビ朝日前周辺の地図
現在の六本木テレビ朝日前周辺の地図

「曹洞宗大学」はその後名称を変更し、駒澤大学となり、世田谷区に移転し、現在に至っている。

では最後に恒例の今昔対比でおさらいを。

北品川(旧東海道・品川宿)の今昔

北品川(旧東海道・品川宿)の今昔

マーチエキュート神田万世橋(旧万世橋駅)の今昔

マーチエキュート神田万世橋(旧万世橋駅)の今昔

六本木テレビ朝日前の今昔

六本木テレビ朝日前の今昔

今後も気になる東京の街の浮世絵や錦絵、昔の写真を見つけたら、取り上げてみたい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099