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あんこを通じて世界平和を実現、日本あんこ協会【連載:アキラの着目】

あんこの愛好家だけで構成される、あんこ好きのための協会団体が日本あんこ協会だ。

あんこ嫌いの筆者からすれば、実に理解しがたい協会なのだが、ジャンルがなんであろうと、物好きやマニアと呼ばれる人たちをリスペクトする質なので、今回のニッポンニュースで取り上げてみた。

そもそも、日本あんこ協会は何のために存在するのかというと、「あんこを通じて世界平和を実現する」ためなのだとか。
あんこ

そのMissionを説明したのが以下の文章。

「人は自分自身に向けられた無条件かつ無限の愛を感じることができた時、何にでも挑戦でき、どこにでも行ける餡心を得ることができます。
これから何が起こるかわからない人生においても、いつでも餡心していられることで笑顔が生まれ、きっと大丈夫と思えることで未来に希望がもてます。
世界中の人たちがそんな気持ちでいられる状態こそ、世界平和そのものだと私たちは考えます」

無条件かつ無限の愛を感じることができた時に、どこにでも行ける”餡心”を得ることができ、その”餡心”によって笑顔が生まれ、未来に希望がもてるのだとか。

理解できるような、理解できぬような(微笑)。

上記説明文を即座に理解できぬ要因としては、あんこ好きにしかわからない専門用語が使われているからか。

”餡心”というワードは「安心」にかけたワードであるのは理解できるのだが、何せ”餡心”というワードは筆者にとってはお初、「あんこを純粋に想う心」という意味で解釈すればよいか。

日本あんこ協会のVisionでは、あんこを通じての地域振興や、家族愛を想い出せるきっかけとなる協会になること、やりたいことをやりつつ運営もできている協会となること、が謳われている。

要するに、あんこを想う心、すなわち”餡心”や、あんこそのものによって世界を笑顔にしよう、平和を実現させよう、それぞれの地域を盛り上げよう、家族愛を想い出すきっかけにしようという、ミクロ・マクロの両方からもあんこで盛り立てるという、壮大な考えのある日本あんこ協会なのだ。

ここまでを聴くと、なんか国連の機関のようなイメージを抱いてしまうが、普段はあんこ好きの人たちが集まり、あんこの和菓子を食べに出かけたり、食べ比べしたり、といった活動をちょくちょくしているとのこと。

直近でいうと、今週末の7月13日(土)には、池袋の日本あんこ協会本部(あんこ部の部室)にて「東京三大豆大福」の食べ比べが開催される。

東京の甘い物好きにとっては当たり前に知っている「東京三大豆大福」だが、一応ご紹介すると、護国寺「群林堂」、泉岳寺「松島屋」、原宿「瑞穂」だ。

「東京三大豆大福」の1店 護国寺「群林堂」 食べログから引用
「東京三大豆大福」の1店 護国寺「群林堂」 食べログから引用
「東京三大豆大福」の1店 泉岳寺「松島屋」 食べログから引用
「東京三大豆大福」の1店 泉岳寺「松島屋」 食べログから引用
「東京三大豆大福」の1店 原宿「瑞穂」 食べログから引用
「東京三大豆大福」の1店 原宿「瑞穂」 食べログから引用

一見、同じような豆大福でも、”あんバサダー”が見れば、これらの豆大福はそれぞれ丸っきり異なる豆大福だ。

甘い物好きから高評価を受けている「群林堂」、「松島屋」、「瑞穂」の豆大福を一人1個ずつ一気に食べ比べするのだから、こんな貴重な体験は普段したくてもできない。

”あんバサダー”のにしいあんこさん(日本あんこ協会会長)が、「群林堂」、「松島屋」、「瑞穂」の豆大福をどの順番で食べれば、最も美味しく食べることができるかも伝授することなので、甘い物に目がない人はぜひ参加すべし!

【参加受付中】7/13東京三大まめ大福食べ比べ at 池袋協会本部

7月13日(土)、池袋にある日本あんこ協会本部(あんこ部の部室)にて、東京三大まめ大福食べ比べ部活動を開催。

あんこ部 東京三大まめ大福食べ比べ 日本あんこ協会公式HPから引用
あんこ部 東京三大まめ大福食べ比べ 日本あんこ協会公式HPから引用

・昼の部:12時30分~14時30分
https://ikemameaft20190713.peatix.com/

・夕方の部:16時00~18時00分
https://ikemameeve20190713.peatix.com/

【日本あんこ協会 概要】

・名称:日本あんこ協会
・英語表記:Japan Anko Association
・代表:会長兼代表理事 にしいあんこ
・所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目23-4 池袋見真ビル3F
・代表番号:03-6912-5605
・アクセス:JR池袋駅 西口地下道C1出口より徒歩2分

■日本あんこ協会 | 日本あんこ協会|あんこを通じて世界平和を実現する
http://anko.love/

本家銘菓に”寄せた”ジェネリック菓子【連載:アキラの着目】

マルセイバターサンド 六花亭オンラインショップから引用ここ最近、インターネット上でチラホラ見かけるワードの1つに「ジェネリック菓子」がある。

なんだか聴き慣れないワードの「ジェネリック菓子」だが、意味はなんとなくわかろうというもの。

「新薬(先発医薬品)」に対しての「ジェネリック薬品(後発医薬品)」があるように、何かの菓子に対しての「ジェネリック菓子」なんだろうと。

「ジェネリック薬品(後発医薬品)」は、「新薬(先発医薬品)」の特許切れ後に販売され、新薬と同じ有効成分、同じ効き目であり、開発費・宣伝費等がかからないため、「新薬(先発医薬品)」に比べ廉価なのはご承知の通り。

「ジェネリック菓子」も後発であり、すでに前々から存在している日本全国の銘菓に”寄せて”製造された廉価な菓子なのだ。

もっと具体的にいうと、コンビニチェーン『セブンイレブン』で販売されている、ご当地銘菓にそっくりなPB(プライベートブランド)菓子をいつの頃からか「ジェネリック菓子」と呼ぶようになった、というのが正解に近いだろう。

前置きが長くなったが、そんな本家銘菓に”寄せた”ジェネリック菓子を、本家銘菓とともに取り上げてみる。

1.『白い恋人』(石屋製菓)のジェネリック菓子(!?)『ラングドシャホワイトチョコ』(セブンイレブン)

■ラングドシャホワイトチョコ – セブン-イレブン~近くて便利~

ラングドシャホワイトチョコ - セブン-イレブン~近くて便利~HPから引用
ラングドシャホワイトチョコ – セブン-イレブン~近くて便利~HPから引用

http://www.sej.co.jp/i/item/300407320557.html?category=188&page=1

■白い恋人 – 石屋製菓

白い恋人 - 石屋製菓HPから引用
白い恋人 – 石屋製菓HPから引用

http://www.ishiya.co.jp/item/shiroi/details/

『白い恋人』(石屋製菓)は、国内外でかなり知名度のある銘菓。

安くて、量が多く、また持ち運びの際に軽くて負担がかからないことから、定番の北海道土産となっている。

その『白い恋人』に”寄せた”ジェネリック菓子が、『セブンイレブン』で販売している『ラングドシャホワイトチョコ』だ。

サクサク感のある歯応えになるように焼き上げているところは、まさに『白い恋人』そのもののようだ。

2.『博多通りもん』のジェネリック菓子(!?)『ミルク餡まん』(セブンプレミアム)

■ミルク餡まん 3個入 | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会

ミルク餡まん 3個入 | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会HPから引用
ミルク餡まん 3個入 | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会HPから引用

https://7premium.jp/product/search/detail?id=5919

■博多通りもん|福岡・博多のお土産として大人気の博多名物のお菓子!博多西洋和菓子「博多通りもん」オフィシャルサイト

博多通りもん|福岡・博多のお土産として大人気の博多名物のお菓子!博多西洋和菓子「博多通りもん」オフィシャルサイトから引用
博多通りもん|福岡・博多のお土産として大人気の博多名物のお菓子!博多西洋和菓子「博多通りもん」オフィシャルサイトから引用

http://www.meigetsudo.co.jp/menubook/menubooks/view/1

中に詰まった白餡からくるずっしりとした質感と、ほんのりとミルクの香りが漂う『ミルク餡まん』(セブンプレミアム)は、これまた本家『博多通りもん』にかなり”寄せた”スイーツだ。

ただし、白餡はどのくらい本家に”寄せて”いるのだろうか。

3.六花亭『マルセイバターサンド』のジェネリック菓子(!?)『濃厚クリームのレーズンサンド』(セブンイレブン)

■セブンカフェ 濃厚クリームのレーズンサンド

セブンカフェ 濃厚クリームのレーズンサンド セブンイレブンHPから引用
セブンカフェ 濃厚クリームのレーズンサンド セブンイレブンHPから引用

http://www.sej.co.jp/i/item/300407321938.html?category=188&page=1

■マルセイバターサンド 六花亭オンラインショップ

マルセイバターサンド 六花亭オンラインショップから引用
マルセイバターサンド 六花亭オンラインショップから引用

https://www.rokkatei-eshop.com/store/CategoryList.aspx?ccd=F3000523&wkcd=F3000522-F3000523

これまた北海道土産の代表格である六花亭『マルセイバターサンド』。

歯がない人でも甘噛みでホロリと崩れる外側のビスケットは、バターの染み込み具合も最高で、いくつでも口に運べてしまう。

その六花亭『マルセイバターサンド』に”寄せた”ジェネリック菓子が、『濃厚クリームのレーズンサンド』(セブンイレブン)だ。

本家・六花亭『マルセイバターサンド』の形状が明らかな長方形であるのに対し、『濃厚クリームのレーズンサンド』は正方形にやや近い長方形だ。

形状は忠実に本家・六花亭『マルセイバターサンド』に”寄せて”いないが、味はどのくらい”寄せて”いるのか、やはり気になるところだ。

最後に

やはりセブンイレブンが、ここまで各地の銘菓に”寄せる”ことができるのは、自社の流通を抱えているからこそだろう。

当たり前といえば、当たり前のことだが、”寄せた”商品を売りさばける販売網があるから、製造できるのだ。

しかし、今後その”寄せ方”が極めて本家と寸分違わずくらいになると、本家の菓子メーカーは苦戦を強いられること確実だろう。

全国販売網を持つセブンイレブンが、廉価なジェネリック菓子を大量生産したら、本家の菓子メーカーは、コスト面でも量的な面でも、太刀打ちできそうもないからだ。

「全く同じ味ならば、安い価格のジェネリック菓子のほうでいいや」となったら、本家銘菓は売れなくなる。

セブンイレブンがどの程度まで本家銘菓に”寄せる”のかという「再現性」如何によっては、全国各地の銘菓は苦境に立たされるかもしれない。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099