TVの海外ロケなどでは定番の鍾乳洞探検。ですが、なかなか自分で体験したことはない方が多いのではないでしょうか。
日本にも各地に点在する鍾乳洞ですが、種類も数も多く、東京から日帰りでいけるスポットとして、実は富士山周辺がとてもおすすめなんです!
今回は富士山世界遺産構成資産の一つとして認定されている船津胎内樹型(ふなつたいないじゅけい)というスポットを紹介したいと思います。
入り口はこんな感じです。戸室浅間神社という名前で、その御本尊木花咲耶姫の像はこの鍾乳洞の中に隠されています。
何百年も前からこの地が信仰の対象であったことを伺わせます。各地から巡礼旅行として富士山を目指して来た人が名前を書いています。
神社の本殿はココ!鍾乳洞自体が本尊になっています。鍾乳洞らしくない入り口です。拝観料ですが、神社の手前にある休憩所で支払いを済ませる必要があります。
中はこういった形で、土管の中を進むような感覚。めちゃくちゃに足腰が鍛えられます。奥に神像が安置されていて、昔の人もお参りをしたのだろうと思います。
這いつくばって進まなければならないところも!スリルは満点です。照明はありますが非常に狭く見通しが悪い為、拝観前にもアナウンスがありますが怪我等には十分に注意する必要があります。
探検家になった気分を味わえる絶好のスポットでした!
ところで、なぜこんな鍾乳洞ができたのでしょうか。
富士山といえばその山麓の樹海も有名ですが、中に入ってみるとこのように、溶岩の痕跡をはっきり確認することができます。
今回紹介したい船津胎内樹型というのも、溶岩によって出来た鍾乳洞なんです。しかしこの鍾乳洞、なかなか珍しい現象によって出来た洞窟になります。
その経緯を説明すると……
まず噴火の際に流れてきた溶岩が山肌の樹木を飲み込みます。溶岩は大気に触れることで徐々に冷えて固まっていくのですが、飲み込まれた樹木の方は溶岩の余熱によって燃えはじめます。その後溶岩だけが固まり、樹の幹の部分は燃え尽きてなくなってしまうので、そこが空洞として残ることになったのです。この燃えつきた樹幹の跡が空洞として遺存した洞穴を溶岩樹型と言います。
溶岩の跡がくっきりとわかるかと思います。
このような珍しい経緯があるのですが、なかでもその形が人間の内臓を刳り抜いた胎内に似ていたことから、富士山信仰のなかに取り込まれていくことになりました。現在も富士山巡礼を行う人々の信仰を集めているスポットです。胎内巡りで心も体も生まれ変ってみたいなら、ぜひチャレンジしてみてください!
河口湖フィールドセンター(船津胎内樹型) 住 所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6603 TEL:0555-72-4331 拝 観 料:小・中学生…100円 高校生以上…200円 公開時間:月曜日(6~8月除く)・年末除く毎日 9:00AM~17:00PM 駐 車 場:大型6台、普通車10台(施設利用の場合「無料」) http://www.mfi.or.jp/sizen/shizen.html
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