古来より遊具として伝承されてきた竹馬。
高度経済成長期にアルミ製の竹馬が発売されたことで、本来の「竹製竹馬」が徐々に追いやられた感がある。
そうした本来の「竹製竹馬」の良さを広め、竹馬のPR活動をしているのが日本竹馬協会だ。
日本竹馬協会は、数々の竹馬のイベントを開催している。
「竹馬ウォークラリー(上野公園)」は、上野公園内を竹馬愛好者が竹馬で歩くというイベントで、「マイ・竹馬」を持っていない人は、日本竹馬協会が竹馬を貸し出してくれる。
開催会場までは手ぶらで訪れても、竹馬をエンジョイできるのはありがたいことだ。
さらに、「東海道竹馬行脚」と称した竹馬によるウォークイベントも。
品川をスタートし、東海道を北上して全ての街道の起点・日本橋まで全行程竹馬で踏破するものだ。
沿道からは、懐かしさや物珍しさで見つめる人たちや、声をかけてくる人たちもいたりで、竹馬のPRとしては十分に役目を果たしたイベントだったようだ。
これら以外では、「飯塚先生の竹馬 奥の細道 行脚」というイベントも開催された。
”竹馬界”では知る人ぞ知るお方の飯塚先生は、竹馬のPRだけでなく、自分自身の竹馬の技量をもっと磨きたいという一心から、俳人・松尾芭蕉が俳句を詠みながら歩いた「奥の細道」を、竹馬でチャレンジしたのだ。
竹馬での歩行速度は、竹馬に乗っているので、どうしても通常の歩行に比べ、若干遅くなる。
しかし、へこたれることなく意欲的に長距離コースに竹馬で挑む姿勢は、ご年配の方とは思えない溌剌さや元気を感じずにはいられない。
竹馬を熟知していない人や、軽んじている人からみれば、何をやってるんだ、と思うかもしれないが、これだけ竹馬愛があり、自分自身に挑戦できる人は、分野・ジャンルを超えて、ただ凄いなと筆者は思った次第だ。
■日本竹馬協会 HP
http://www.geocities.jp/takeuma11112006/