昔から交通の要衝として知られてきた群馬県の碓氷峠。
その碓氷峠に鉄道敷設計画が持ち上がるも、最大66.7パーミル、標高差553mの急勾配では通常の方式や車両では登り切れないため、ドイツのハルツ山鉄道を参考にアプト式を採用することに。
明治26年(1893年)、トンネル数26、レンガ造りの橋梁18を要する難工事の末、碓氷峠を含む横川―軽井沢間がようやく開通した。
その後、時代が変わり、平成9年(1997年)に長野新幹線が開通したことで、碓氷峠のアプト式は役割を終えることになった。
現在、その碓氷峠は「碓氷峠鉄道文化むら」として生まれ変わり、碓氷線の歴史を見て触れて体験できる施設となっている。
その体験できるアクティビティの中で電気機関車・EF63の運転体験があり、鉄ちゃん(=鉄道マニア、鉄道オタク)の人気を集めている。
EF63形電気機関車運転体験には、約1日の学科実技講習を受け、修了試験に合格しなければならない。
講習日は毎月第3土曜日となっており、講習の申込みは、毎月最初の営業日の午前10時から2ヵ月先の予約を電話にて先着5名募集するという超難関だ。
【EF63形電気機関車運転体験カリキュラム】
・10:00~12:00:学科講習横川~軽井沢の鉄道について
EF63形機関車の概要・仕組等
・12:00~13:00:休憩
・13:00~15:30:実技講習
EF63形実施運転ビデオ講習
EF63形機関車運転台での運転講習
・15:30~16:30:修了試験
修了証明書交付
諸説明
運転予約受付
※時間は大凡のもの
※修了試験は、講習内容より3択(または4択)で10問出題、60点以上で合格
※不合格の場合、当日中に合格するまで追試あり
※受講当日の運転体験不可
※10:00~16:30まで講習
※受講翌日に受講者用の運転枠を用意(原則1人1回まで)
※受講前日又は当日の宿泊希望者は、受講申込み時に予約受付可能
※現在の講習予約フォームは、キャンセル発生時のみ利用可能
碓氷峠専用EF63形電気機関車の運転体験では、運転回数により、「機関士見習」、「補助機関士」、「本務機関士」、「優秀機関士」のステップがあり、それぞれのステップ毎に「機関士見習」、「補助機関士」、「本務機関士」の腕章が贈呈される。
また、運転回数50回以上の「本務機関士」は単機推進運転、重連推進運転・連結体験、重連連結運転を体験できる(重連運転は規定の運転方法・回数が必要)。
気になる講習&運転料金は以下の通り。
【学科実技講習料金(約1日)】
●一般:30,000円
●「碓氷峠鉄道文化むら」ファンクラブ会員:29,000円
※受講日から7日前以降のキャンセルは、キャンセル料金¥3,000を後日請求
●運転体験料金(1回ごと)
・運転回数 1回~29回:5,000円
・運転回数 30回以上:4,000円
※運転回数50回以上の「本務機関士」は、単機推進運転、重連推進運転・連結体験、重連推進運転が体験可能
鉄ちゃん、あるいは電気機関車を運転してみたいという欲求に駆られた人は、緊急事態宣言明けに碓氷峠に繰り出そう。
【碓氷峠鉄道文化むら】
・所在地:〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川407-16
・問い合わせ:027(380)4163(代)
・アクセス:JR信越本線横川駅隣接(横川駅=JR高崎駅より普通列車で約35分)
上信越自動車道 松井田妙義インターより国道18号経由 車で約10分
・駐車場:乗用車220台、バス12台完備(碓氷峠鉄道文化むら入園者は駐車料金無料)
※駐車のみの利用は有料
■EF63 運転体験 | 碓氷峠鉄道文化むら
https://www.usuitouge.com/bunkamura/trial/https://www.usuitouge.com/bunkamura/trial/