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ニッポンニュースが独断で選ぶ、ユニークなダンスの曲3選【連載:アキラの着目】

今回のニッポンニュースは、独断でユニークなダンスの曲を3つ選んでみた。

昔も現在も含めて、印象に残った名曲ばかりを選んだつもりだ。

では、早速見ていこう!

1.クレイジー・キャッツ『Hello Las Vegas』

クレイジー・キャッツといったら、ご年配の人たちが青春を謳歌していた時代に活躍されていたお笑いの人たち。

元々クレイジー・キャッツはジャズバンドであり、リーダーのハナ肇を筆頭に植木等、谷啓らの超個性的なメンバーで固められた音楽専門集団だったのだ。

テレビ創世記を支えた存在でもあったクレイジー・キャッツは、高度経済成長期には東宝から彼らを主人公にした「クレージー」シリーズや、植木等を主人公にしたモーレツサラリーマンが出世する「日本一の男」シリーズなどの大ヒット映画が数多く創られた。

この『Hello Las Vegas』は、まさに前述の「クレージー」シリーズの中でも東宝創立35周年記念作品として製作され、日本映画史上初のアメリカ本土ロケを敢行した喜劇映画「クレージー 黄金作戦」で歌われ、踊られた曲だ。

ラスベガスの目抜き通りをクレイジー・キャッツの面々が踊りながら進軍するシーンは圧巻で必見だ。

東宝創立35周年記念作品『クレージー 黄金作戦』において、ラスベガスの目抜き通りを踊りながら進軍するクレイジー・キャッツの面々
東宝創立35周年記念作品『クレージー 黄金作戦』において、ラスベガスの目抜き通りを踊りながら進軍するクレイジー・キャッツの面々

■クレイジー・キャッツ『Hello Las Vegas』

2.岡村靖幸『ぶーしゃかLOOP』

プロのミュージシャンからも熱狂的に愛されているほど独創的なパフォーマンスを繰り広げる岡村靖幸。

誰にも真似できないオリジナリティ豊かな歌詞やメロディーもさることながら、クネクネしたダンスも一度見たら、頭に焼き付いて離れない。

一時期、ある事情により芸能活動を休止していた時期もあったが、その後、芸能活動を再開。

2011年に発表した楽曲『ぶーしゃかLOOP』が中高生の間でも話題となり、繰り返すシンプルなビートに意味不明な歌詞を載せ、得意のダンスで畳み掛けるそのパフォーマンスは、気づくと口ずさんでしまうほどだ。

■岡村靖幸『ぶーしゃかLOOP』

3.アンジュルム『46億年LOVE』

今やハロープロジェクト(ハロプロ)を牽引するまでのアイドルグループにまで成長したアンジュルム。

エネルギッシュで、ダイナミックなパフォーマンスが持ち味のアンジュルムだが、今回ニッポンニュースが選んだ『46億年LOVE』はコミカルで陽気なダンスが特徴だ。

この『46億年LOVE』、過去にSMAPの『$10』や『青いイナズマ』を手がけた林田健司氏による作曲だ。

男女問わず、とっつきやすいメロディーラインは、そのためだ。

■アンジュルム『46億年LOVE』

以上、ニッポンニュースが独断でユニークなダンスの曲を3つ選んでみたが、いかがであったろうか?

今後も気になる曲を別の切り口で取り上げてゆきたい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

日本が元気だった頃のドラマ ~NHK土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』~【連載:アキラの着目】

2017年9月2日(土)からスタートしたNHK土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』。

10月14日の放送回でもう第7話になるが、まあまあの視聴率とのことだ。

このドラマは、俳優・コメディアンで日本喜劇人協会会長も務める小松政夫氏の自伝的小説『のぼせもんやけん』が原案。

小松政夫氏が付き人を務めた植木等との師弟関係を、当時のバラエティ番組や映画を通じて、面白おかしく、時には涙なしでは見られないようなエピソードも交え、ドラマは描かれている。

NHK土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』
NHK土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』公式ホームページより引用

ちょうど植木等が”無責任男”で活躍し出した頃は、日本が高度経済成長の第一歩を踏み出した頃。

経済発展のために世のお父さんたちはコツコツと働き蟻のごとく働く毎日をおくっていたのだが、そんなサラリーマンをあざ笑うかのように、コミックソングを歌いあげていたのが植木等だったのだ。

なので、植木等といえば、おじいさん、おばあさん世代ならほぼ誰でも知っているくらい有名な日本を代表するコメディアンなのだ。

植木等の歌った『スーダラ節』が大ヒットを記録し、当時の子供たちが「スイスイスーダララッタ、スラスラスイスイス~イ!」という歌詞を真似たほどだったというから、いかに大人から子供まで人気があったかわかるだろう。

そんな豪快なんだけど、軽快なテンポも駆使する植木等を演じるのは、山本耕史だ。

山本耕史
山本耕史オフィシャルファンクラブ:MAGNUM1031より引用

昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』では、クールで生真面目な石田三成役を演じていたが、今回はその石田三成とは真逆で正反対の”無責任男”植木等を演じるのだから、これまた演技の振り幅が大きい。

声の通りが良く、やや声太の植木等をしっかり山本耕史は演じることができるのか、また、クレイジー・キャッツや植木等の歌をしっかり抑揚をつけ、軽やかに歌い上げることができるのか。

植木等・クレイジー・キャッツとは世代が全然離れているにもかかわらず、学生時代に魅了された筆者からすれば、植木等役に抜擢された山本耕史に対して、当初はかなり懐疑的に思わざるを得なかったのは事実だ。

ところが、いざ『植木等とのぼせもん』での山本耕史の演技を見たら、そんな心配は吹っ飛んだ。

歌詞は全て暗記してるわ、思いっきり飛び跳ねるところは飛び跳ねてるわ、軽やかにステップを踏むところは踏んでいるわで、植木等をしっかり頭の中に入れて、おじいさん、おばあさん世代の植木等像から乖離することなく演じているようにみえたので安心した。

しかし、確かに山本耕史の演技も良いのだが、実際の全盛期の植木等をリアルタイムで観たかったなと。

植木等の躍動感は、まさに日本が元気だった頃を象徴していると私は勝手に思っている。

植木等 ©渡辺プロダクション
植木等 ©渡辺プロダクション

■NHK土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』
http://www.nhk.or.jp/dodra/nobosemon/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099