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無用の長物かと思いきや、大災害に適した通信手段のポケベル【連載:アキラの着目】

若い人たちには馴染みのないポケベル。

現在のようなスマホ、携帯電話、PHSが出現するまでは、ポケベルはコミュニケーション手段、連絡手段として重宝されていた。

ポケベル 東京テレメッセージ株式会社|ページャ(マジックメール)|商品ラインナップ から引用
ポケベル 東京テレメッセージ株式会社|ページャ(マジックメール)|商品ラインナップ から引用

ポケベルは、特定の手順によって、電波で小型受信機(通信機器)にデータを送ることで、送信者の電話番号や用件分類等の合図を伝えることができるものだ。

元々、主に営業マンが事務所とのやりとりをするために使われることが多かったポケベルだが、当時の女子高生たちの間でも大ヒット!

女子高生たちは、数字しか利用できない環境でも、「0840=おはよう」のような語呂合わせや、仲間内での略語を創作し、かなり複雑なコミュニケーションをとることができた。

こうした女子高生たちの間で爆発的に流行ったポケベルも廃れてしまったのは、ご承知の通りだが、だからといって絶滅したのかというと、そんなことはなく、一部の職種やエリアで使用され続けており、また、大災害に適した通信手段として見直され始めている。

病院などの携帯電話の使用が制限されている場所や、それに関連する医師・看護師等の間では、いまだにポケベルが使用されているのだ。

その上、ポケベルの利用する電波帯は、大容量通信には不向きだが、強出力を許可されているため、携帯電話よりも確実に電波が届き、スマホ・携帯電話・PHSが繋がらないようなエリアでもしっかりと届くのだ。

そのため、大災害時には建物の崩壊により、遮蔽物が多くなってしまったような状況や、皆が通話・通信することによる回線のパンク状態の時でも、ポケベルはスマホ・携帯電話・PHSよりも比較的通信することができるのだ。

こうした長所により、大地震等でも確実に連絡を取りたい場合は、連絡を取りたい双方が、あらかじめ互いにポケベルを持っているといいだろう。

すっかり無用の長物と化したのかと思いきや、まだまだポケベルは使い途やメリットがあり、そうは安々と絶滅はしないのだ。

■東京テレメッセージ株式会社|ページャ(マジックメール)|商品ラインナップ
http://www.teleme.co.jp/service/magicmail/product.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099