数年前から密かなブームとなっているのが、味の足し算レシピだ。
この味の足し算レシピというのはどういうものかというと、Aという食材とBという食材を同時に食べると、それぞれの味を超えて、Cという食材に近い味になる、あるいはDという食材にEというものを垂らして食べたらFに近い味になる、というものだ。
「え? なんのこっちゃ」とわけがわからない人もいるかと思うので、味の足し算レシピを列挙してみる。
・きゅうり+蜂蜜=メロン
・ヨーグルト+豆腐+砂糖+レモン汁=レアチーズケーキ
・ウーロン茶+炭酸=ビール
・紅茶+レモン+生クリーム=甘酒
・バニラアイス+レモン汁=チーズケーキ
・羊羹+バター=スイートポテト
・バニラアイス+醤油=みたらし団子
・麦茶+牛乳+砂糖=コーヒー牛乳
・クリームチーズ+和風ドレッシング=フォアグラ
・チーズ+はちみつ=栗
・コーヒー+コーラ=正露丸
まだまだこれら以外にも味の足し算レシピはあるようだが、キリがないので、一応この辺で。
「=」となっているが、実際は「≒」だろう。
食べなくとも「ああ、その味になるだろうな」という推測系と、「え~、その味にはならないだろう」という半信半疑系に大別できるかと。
きゅうりに蜂蜜をかければ、メロンの味に近づくとか、バニラアイスに醤油をかければ、みたらし団子の味に近づくというのは容易に想像できるが、「クリームチーズ+和風ドレッシング=フォアグラ」になると、フォアグラを頻繁に食べていないと、想像すらつかない組み合わせだ。
「コーヒー+コーラ=正露丸」に至っては、「わざわざ味を再現する必要があるか?」という疑念が確実に生じる味の足し算レシピだ。
そもそも味の足し算レシピは、女子学生が面白半分(?)で始めたことのようだ。
女子学生は、それなりの給与をもらっている社会人とは異なるため、「高級食材を食べたいな、でもお金がないな。安い食材を使って、高級食材の味を再現できないかな」という発想が味の足し算レシピの原点となっているのかもしれない。
味の足し算レシピを試してみたい人は、ぜひチャレンジしてみよう!