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『恋のバカンス』はロシアの国民歌!?【連載:アキラの着目】

お歳を召された大抵の方ならばご存知の『恋のバカンス』(作詞:岩谷時子、作・編曲:宮川泰)。

双子のザ・ピーナッツが歌ってた歌謡曲だが、ジャズの4ビートを生かした、スウィング感があまりにも高い名曲なので、歌謡曲と一言で片付けるには忍びない完成度だ。

■ザ・ピーナッツ 『恋のバカンス』(1963年)

そんな『恋のバカンス』だが、実はロシアでは知らない人がいないくらいの国民的な曲となっており、ほとんどのロシア人は『恋のバカンス』を自国で作られた楽曲と思っているほどだ。

それというのも、1965年にロシアの人気歌手ニーナ・パンテレーエワが、テーマソングとして歌った映画が大ヒットしたからなのだとか(『恋のバカンス』のロシア語タイトルは『Каникулы любви』)。

■『Каникулы любви』
Каникулы любви

これほどまでにロシア人も魅了する『恋のバカンス』は、後に「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌も作曲した宮川泰氏が作曲・編曲を担当した。

宮川泰氏といえば、これまたお歳を召された大抵の方ならばご存知の、ハナ肇とクレイジー・キャッツの楽曲もいくつか担当しており、中でも筆者は『ウンジャラゲ』、『シビレ節』が大のお気に入りだ。

因みに後年、モーニング娘。の”スプリンター・ユニット”(派生ユニット)である「W(ダブル・ユー。辻希美ちゃんと加護亜依ちゃんのコンビユニット)」がリバイバルで歌っていた曲でもある。

■W(ダブル・ユー) 『恋のバカンス』(2004年)

ザ・ピーナッツ、ロシア人歌手、W(ダブル・ユー)それぞれが歌っている『恋のバカンス』を聴き比べてみるのも面白いかも。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099