一昨日9月6日に起こった「平成30年北海道胆振東部地震」。
北海道でも地震は起こるものの、そのエリアは毎度同じようなエリアが多かったり、また地震があっても震度や規模がそんなに大きくなかったりで、今回のような大地震が起こるとは、まさに「寝耳に水」だった。
しかし、日本は北アメリカプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つが集結するという、世界でも類を見ない地殻構造であるがゆえに、好む好まざるとにかかわらず、日本全国至る所で地震が確実に起こるのだ。
地震を回避できないのであれば、いかに被害を最小限に食い止めるかにかかってくる。
そのためには、実際に地震が起きたらどのくらいの規模なのか、どのくらいのエリアに及ぶのか、どのくらいの頻度で地震が起こりそうなのか、等々を予め知ることができると、地震対策をとりやすいというものだ。
そこで登場なのが「J-SHIS Map」だ。
「J-SHIS Map」のホームページには「地震防災に資することを目的に、日本全国の『地震ハザードの共通情報基盤』として活用されることを目指して作られたサービスです」と随分と堅い言い回しの文章が並んでいるが、要するに、日本全国の地震シミュレーションができるサービスを提供してますよ、ということなのだ。
ということで、早速トップページにある「スタート J-SHIS」ボタンをクリックすると、日本地図が掲載されたページに遷移する。
そのページで様々なケースを条件指定でき、試しに「考慮した地震」では「全ての地震」を選択し、「30年 震度5弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図」を選択すると、以下に彩られた日本地図が現れた。
今回の「平成30年北海道胆振東部地震」の被災地域である北海道を拡大表示させると、ご覧の通り、この30年の間に26%~100%の確率で震度5弱以上の揺れをもたらす地震が起こると「J-SHIS Map」は予想しており、北海道といえどもかなり濃い紅色に染まっているのが見てとれ、「元々北海道は地震とは無縁」というイメージを根底から覆す結果となった。
したがって、今回の「平成30年北海道胆振東部地震」は、確率的には起こるべくして起こった地震だったといえるだろう。
「J-SHIS Map」は、地震確率以外の表示も可能で、タブを切り替えると、「表層地盤」も色別で表示され、自分の家周辺や職場周辺の地盤の硬さもわかる。
「平成30年北海道胆振東部地震」を他人事と捉えずに、いつ我が身に降り掛かってくるかもしれないな、と想定し準備するために、このマップを上手に活用するのもいいだろう。
■J-SHIS Map
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/