5月8日まで開催、大宮盆栽美術館「コレクション名品展」(所蔵品展)【連載:アキラの着目】

さいたま市にある、世界で初めての公立「盆栽美術館」が大宮盆栽美術館だ。

世界的に有名になった「盆栽村」に近接して造られた大宮盆栽美術館は、さいたま市の伝統産業にも指定されている盆栽の文化を、広く内外に発信することを目的に開館され、具体的には以下の3つの柱がある。

1つは、盆栽と盆栽を取り巻く様々な伝統技芸の歴史や意義を、美術史や工芸史、園芸文化史等の多様な観点から調査・研究し、得られた高度な成果を展示活動や出版物を通じて、わかりやすく公開していくとのこと。

さらに、展示事業ばかりではなく、各種の講座・講演会等の普及事業も積極的に展開し、盆栽文化に親しんでもらうための機会を、年間を通して常に開催していくとのこと。

そのうえで、大宮盆栽美術館では、学際的盆栽研究の確立を目指すとのこと。

2つめは、鉄道博物館と並ぶさいたま市の新名所として、市民はもちろんのこと、国内外からの観光客に盆栽の素晴らしさ、面白さに気軽に触れてもらうための主要な観光拠点となるとのこと。

最後の3つめが、大宮盆栽美術館の観覧をきっかけとして、盆栽村を中心とした市内各所の盆栽園を訪問してもらい、盆栽の奥深さをより味わいながら伝統産業である盆栽業を力強く応援してもらえるように、大宮盆栽美術館が水先案内人を務めるとのこと。

以上の柱を推進してゆく中で、今回期間限定で開催されるのが、大宮盆栽美術館「コレクション名品展」(所蔵品展)だ。

大宮盆栽美術館「コレクション名品展」(所蔵品展) さいたま市大宮盆栽美術館HPから引用
大宮盆栽美術館「コレクション名品展」(所蔵品展) さいたま市大宮盆栽美術館HPから引用

屋内のコレクションギャラリーでは、大宮盆栽美術館の所蔵する盆栽を中心に、盆器、水石等の名品を紹介し、週替わりで季節の見頃を迎える盆栽を展示する。

特に旬の見どころは、日差しを浴びて膨らんだ蕾や、初々しい芽吹きの時季を迎えた新緑の盆栽だ。

薄く淡い緑の葉をゆっくりと広げ、初夏の日差しを浴びる毎に強く濃い葉に生長していく様子や、この時季に“青山緑風”(せいざんりょくふう)に染まる姿は必見とのこと。

■大宮盆栽美術館「コレクション名品展」(所蔵品展)

・開催期間:平成31年3月29日(金)~5月8日(水)
・開催場所:コレクションギャラリー

【さいたま市大宮盆栽美術館 詳細】

・所在地:〒331-0804埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
・開館時間:(3月~10月)午前9時~午後4時30分※入館は午後4時まで
      (11月~2月)午前9時~午後4時 ※入館は午後3時30分まで
・休館日:木曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、臨時休館日あり
・観覧料:一般300円(200円)、高大生・65歳以上150円(100円)/小中学生100円(50円)
     ※障害者手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名は半額
     ※( )内は20名以上の団体料金
     年間パスポート一般1,020円/高大生・65歳以上510円/小中学生300円
・アクセス:JR宇都宮線土呂駅東口徒歩5分、東武アーバンパークライン大宮公園駅徒歩10分
      首都高速埼玉新都心線「新都心西」から約6km、東北自動車道「岩槻」から約9km
      ※カーナビゲーションは、北側隣接の自治人材開発センターの電話番号(048-664-6681)を入力することを推奨
・駐車場:一般車39台(2時間まで無料)、大型バス3台(860円)、障害者用2台(無料)
・問い合わせ:電話 048-780-2091 FAX 048-668-2323

■さいたま市大宮盆栽美術館
http://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

※料金・日時等は、平成31年4月20日現在のもの