県境マニアのおすすめスポット「柳生の三県境」【連載:アキラの着目】

東京から近い県境スポット「柳生の三県境」

昨年あたりから一部マスコミにも取り上げられ、じわじわと認知度を上げている県境巡り。

県境巡りの中でも、とりわけ複数県をまとめて巡ることができるスポットに人気が集中しているようだ。

東京から近い県境スポットとしては、埼玉県、群馬県、栃木県を一挙に巡ることができる「柳生の三県境」が挙げられる。

埼玉県、群馬県、栃木県の県境「柳生の三県境」

上の写真で説明すると、用水路で仕切られ、3分割された畑のうちの左側エリアが埼玉県、上のエリアが群馬県、残る右側エリアが栃木県だ。

この場所に来れば、1県1秒として3県だから、合計わずか3秒で埼玉県、群馬県、栃木県に行くことができるのだ(笑)。

しかし、それは本当の県境の楽しみ方ではないらしい。

県境マニアは、このような県境スポットに来ると、この県境の端から県が広がっているのだと想像し、この大地に対し、惚れぼれするのだそうだ。

県境スポットは観光地になる!?

当初は、県境マニアしか訪れなかった県境スポットだが、最近ではマスコミに取り上げられたこともあり、一般の人たちも県境スポットにやって来ている。

県境スポットにわざわざ訪れる人が増えてきた現実を踏まえ、埼玉県、群馬県、栃木県の各行政が協力して測量調査を行い、境界を明確にさせ、観光に役立てる試みも始まった。

一見なんの変哲もない用水路のある畑も、県境ともなれば、立派な観光地になってしまうのだから、奇妙なものだ。

かくして今まで存在すら知られていなかった県境マニアや県境スポットだが、徐々に人気が出てきているので、混雑する前に行った方が良いかもしれない。

■埼玉県、群馬県、栃木県の県境「柳生の三県境」
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