日本の三味線とロックが融合した三味線ロック【連載:アキラの着目】

2019年もFJ時事新聞ニッポンニュースを宜しくお願い申し上げます。

さて、2019年1発目のニッポンニュースということで、日本の正月にふさわしく、なるべく和テイストの方が良いかなとの判断で、今回は三味線ロックを取り上げる。

三味線ロックとは、その名が示す通り、三味線とロックが融合したもので、それ以下でもそれ以上でもない。

通常のロックは、弦楽器にエレキギターやベースが当たり前。

そのうえ、ロックは洋物だ。

その洋物に三味線という和物を足すのだから、違和感が生じるはずなのだが、その違和感をあえて取り入れることで、和の香りを引き立たせることができ、また、エッジの効いたけたたましさ(=三味線の音色)を、ロックの躍動感に変換させることができるのだ。

とにもかくにも、まずは以下の動画を観てみよう。

■[PV] 『ENERGY DRINK』Shamirock Kamii original 曲【三味線ロック】

[PV] 『ENERGY DRINK』Shamirock Kamii original 曲【三味線ロック】YouTubeから引用
[PV] 『ENERGY DRINK』Shamirock Kamii original 曲【三味線ロック】YouTubeから引用

曲スタート時(0:42)から響き渡り、メインメロディをたどってゆく三味線の音色は、自己主張が強く、他の楽器が脇役に追いやられてしまうほど。

だから、聴き終えた後、耳に残るのは、三味線の音色だけのはずだ。

逆にいえば、ロックのメロディをしっかりと観衆に植え付けたいのならば、三味線を効果的に使えば可能だということを示しているともいえよう。

そんなメリットを知った上でバンドの個性・特徴として前面に押し出して活動しているのが、Shamirock Kamiiなのだ。

三味線は決して、うどん・そばにおける七味唐辛子のような存在ではない。

三味線は、うどん・そばそのものなのだ。

それも七味唐辛子を練り込んだうどん・そばと例えてもいいだろう。

つまり目立ちまくる主役ということに他ならない。

三味線ロックは”主役”が飛び出す、和テイストのロックということがおわかり頂けたであろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099