何体造っても皆同じで、製作時短にもなる3Dデータ&3Dプリンターでの佛像製作【連載:アキラの着目】

かつては立体の物を造るとなると、木を彫ったり削ったり、また粘土をこねて足したり凹ましたり、鉄などの金属であれば鋳型に熱く溶けている鉄などを流し込んだりしていたものだ。

ところが3Dプリンターの出現でそれまでの造り方とは丸っきり異なる製作法が登場。

周知のことではあるが、予め3Dモデリングソフトで立体物のデータを作っておき、そのデータを3Dプリンターで出力すれば、素材が糸のごとく積み重ねられて立体物が出来上がるという仕組みだ。

この3Dプリンターのデータさえあれば、全く同じ物が何回でも、何個でも、何体でも出来がってしまうのが利点として挙げられよう。

職人の手彫りによる仏像などは、オンリーワンであり、いくらまた同じ物を製作しても、人間のやることだから、全く同じ物は二度と生まれない。

逆にそこが物の価値が高まる所以でもあるのだが、現代社会では誰が担当しても同じ物を同じ品質で大量生産することを良しとしているから、同じモノ作りでありながら3Dプリンターは従来の製作とは全く逆を行っているのだ。

前置きが長くなってしまったが、皆どこででも同じ佛様を拝みたいというのであれば、3Dプリンターで造る佛様もありなのではないだろうか。

実際、そうしたニーズやウォンツがあるのか、佛像の3Dデータ無料ダウンロードのサイトもあるのだ。

仏3Dモデル。無料ダウンロード。 Creazilla から引用
仏3Dモデル。無料ダウンロード。
Creazilla から引用

そうしたサイトで佛像の3Dデータをダウンロードし、USBメモリーなどのストレージに保存しておき、3Dプリンターのある出力屋さんで出力してもらえば、いとも簡単に佛像の完成だ。

長時間・長期間に渡って木を彫り続けて、佛像を造ることができない人でも、これならば佛像をゲットできてしまう良さが3Dプリンターにはあるのだ。

家の中に何体も同じ佛像を置きたい人や時短したい人には3Dデータと3Dプリンターによる佛像製作は向いていることだろう。

 

■仏3Dモデル。無料ダウンロード。 | Creazilla
https://creazilla.com/ja/nodes/3179-3d-model

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099