1954年封切の映画「ゴジラ」で、初代ゴジラを演じた中島春雄さんが8月7日午後、肺炎のため88歳で死去された。
中島さんは山形県出身、25歳で日本初の特撮怪獣映画「ゴジラ」のスーツアクターに抜擢され、ゴジラの中に入って街中を破壊するシーンを演じた。
1971年「ゴジラ対ヘドラ」でゴジラを演じた後に、中島さんは42歳で東宝から専属契約解除を宣告され、東宝系列のボウリング場での勤務となった。
特撮スタッフらの声かけにより、1972年公開「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」で再びゴジラを演じたものの、この作品が中島さんにとって最後のゴジラとなった。
勤務先のボウリング場が閉鎖した後、中島さんは東宝の経営する麻雀店の店長などを務めた。
中島さんは、ゴジラシリーズ12作品でゴジラを演じたことから「ゴジラ俳優」としての知名度が高く、海外では「ミスター・ゴジラ」の愛称で親しまれ、2011年には、アメリカ・ロサンゼルス市から市民栄誉賞を受賞していた。