今回は外国人アーティストによる日本の曲をカバーしたものの中から、独断と偏見で気に入った曲を3つ選んでみた。
CHICAGO(シカゴ)のジェイソン・シェフが自曲のように熱唱するチャゲアス『Say Yes』
1985年9月からCHICAGO(シカゴ)のベーシストとして活躍しているジェイソン・シェフ(Jason Scheff)が、CHAGE and ASKAの大ヒット曲『Say Yes』をカバー。
チャゲアス『Say Yes』は普通に良い曲だなとは思っていたが、ジェイソン・シェフがカバーしたのを聴いたら、なるほど、と思った。
ジェイソン・シェフ(Jason Scheff)が英語で熱唱しているチャゲアス『Say Yes』が、CHICAGOの曲のように聴こえるのだ。
だから、ジェイソン・シェフは日本の曲をカバーするにあたり、この『Say Yes』に白羽の矢を立てたのかと。
ジェイソン・シェフは、この『Say Yes』以外の日本の曲もカバーしており、ELT(EVERY LITTLE THING)の『Over and Over』は秀逸だ。
■CHAGE and ASKA『Say Yes』カバー Jason Scheff
瀧廉太郎の名曲『荒城の月』をしっとり歌い上げるScorpions(スコーピオンズ)
日本が生んだ名作曲家・瀧廉太郎の『荒城の月』を、なんとハードロック、ヘヴィメタルで有名なドイツのロックバンドScorpions(スコーピオンズ)が、しっとりと歌い上げている。
スコーピオンズは1978年の日本公演で『荒城の月』を初めて歌い、それ以降も度々国内外のツアーでも度々『荒城の月』を歌っている。
『荒城の月』は音楽の授業で聴いた以外では、大抵、聴く機会はないはずなのだが、あれ、スコーピオンズを聴いていたら、『荒城の月』もうっかり聴いちゃった、という人もいるかもしれない。
■瀧廉太郎『荒城の月』カバー Scorpions(スコーピオンズ)
THE VENTURES(ザ・ベンチャーズ)のエレキサウンドが心地よい『勝手にシンドバッド』
最後はサザン・オールスターズのデビュー曲でもあり、名曲の『勝手にシンドバッド』だ。
この曲をTHE VENTURES(ザ・ベンチャーズ)がカバーしている。
当然コーラスはあっても、ボーカルはないので、基本エレキギターの奏でるサウンドが、『勝手にシンドバッド』のメロディをリズムカルに追ってゆく。
「さっきまで俺ひとり~シャイなハートにルージュの色がただ浮かぶ♪」辺りの早口な歌詞の部分は、ボーカルがないだけにどんなふうになるのかなと思いきや、独自のアレンジで弾き、これもありだなと思わせてしまう力量にはやはり感心してしまう。
■サザン・オールスターズ『勝手にシンドバッド』カバー THE VENTURES(ザ・ベンチャーズ)