日本の食を支える調味料といえば、味噌・醤油だ。
特に醤油は、食べながらおかずにかけたり、常に手に取りやすい位置に配し、身近な存在だ。
最近は、酸化防止の容器が開発されたりで、工場で大量生産される醤油も味が向上してきたが、やはり天然醸造蔵の木桶で仕込まれた生醤油(きじょうゆ)には勝てない。
しかし、天然醸造蔵の木桶で仕込む醤油屋さん自体が年月を追う毎に減少し、今もなおそれを続けている醤油屋さんは貴重な存在だ。
その貴重な存在である醤油屋さんの中でも活気があるのが、香川県の小豆島にある、「マルキン醤油」のブランドで有名な盛田株式会社だ。
盛田株式会社は、丸金醤油創業80周年であった1987年にマルキン醤油記念館を開館した。
マルキン醤油記念館の建物は、大正初期に建てられた工場の1つで、合掌造りとしては国内最大規模を誇り、諸味から醤油を搾り出す圧搾工場だった。
それだけの価値ある建物だから、1996年に国の登録有形文化財に指定された。
マルキン醤油記念館では、マルキン醤油の歴史と、江戸~昭和初期に書かれた帳面等の文書を展示、古文書コーナーの奥左側には、醤油の製造工程をパネルで紹介している。
館内を興味深く回れるように、創業時から実際に醤油造りに使用されていた大きな桶「大桶(おおこが)」をくり抜いたトンネルもあり、ここをくぐり抜けて観覧できるのだ。
醤油造りの中で最も大事な工程の1つが麹作りで、その麹を作る部屋が麹室だ。
温度・湿度の管理、雑菌による汚染の防止等、現代においても非常に難しい技術が要求される麹室だが、小豆島ではむしろを使って麹を作るのが独自の技術となっている。
こうした我々日本人の食文化と密接に繋がっている醤油の醸造を観て学んだ後は、マルキン醤油記念館に隣接する「物産館」に直行だ。
ここでようやく今回のニッポンニュースで取り上げる醤油ソフトクリームの登場だ!
天然醸造蔵の木桶で仕込んだ「生醤油」を使った名物のオリジナル「醤油ソフトクリーム」を販売しているのだ。
「バニラソフトクリームに醤油をかけたようなもんじゃないの?」と思っている人は、良い意味で期待ハズレになる。
しっかりと醤油のコクが効いて、醤油の香り&しょっぱさと、バニラの甘さが絶妙なバランスを保っているフレーバーなのだ。
後悔したくない人は、マルキン醤油記念館を訪れたら、隣接する物産館で「醤油ソフトクリーム」を堪能すべし!
【マルキン醤油記念館 詳細】
・所在地:香川県小豆郡小豆島町苗羽-甲1850
・営業時間:9:00~16:00
・アクセス:小豆島オリーブバス(旧:小豆島バス) 坂手線・南廻り福田線 丸金前 徒歩1分(56m)
小豆島オリーブバス(旧:小豆島バス) 坂手線・南廻り福田線 苗羽 徒歩6分(420m)
・予約・問い合わせ:0879-82-0047
■マルキン醤油記念館 | 盛田株式会社サイト
http://moritakk.com/know_enjoy/shoyukan/
■マルキン醤油記念館 公式Facebook @shoyukinenkan
https://www.facebook.com/shoyukinenkan/