11月14日に京都競馬場で行われた競馬の「エリザベス女王杯」(GⅠ)。
優勝したのはアカイイト(父:キズナ、母ウアジェト)だった。
名馬であった父キズナの血を引いていることから、血統的に見れば勝っても不思議ではないのだが、今年のエリザベス女王杯は他の出走馬のほうに人気が偏っていたため、アカイイトの単勝は10番人気の6,490円、馬連では51,870円の万馬券となる大波乱のレースであった。
このアカイイトを的中させた人はそう多くないわけだが、でも的中させた人も確実にいるわけで。
競馬はスポーツであり、リアルファイトでありながら、どこか”プロレス的”な一面もあると捉えている競馬ファンもおり、「誕生日の数字で馬券を買ってみたら、当たった」とか「語呂合わせで馬券を買ったら当たった」などといった買い方で的中させている人達もいるのだ。
今は発表されていないが、かつてJRA(日本中央競馬会)ではGレースに限り、レーシングダイアリーというインフォメーションをリリースしていた時期があった。
このレーシングダイアリーのキャッチコピーや文面が勝ち馬を暗示しているから、これを読み取って勝ち馬を的中させることができるといった「暗号馬券」なるものも流行していたのだ。
引用例が古いものにまで遡ってしまうが、以下のようなわかりやすい「勝ち馬の暗示」があったとの説も。
■1991年 第36回有馬記念
・キャッチコピー:「それぞれの名優たちです。」
・結果:1着 ダイユウサク、2着 メジロマックイーン
JRAのレーシングダイアリーに記載されたキャッチコピーは「それぞれの名優たちです。」。
つまり、「暗号馬券」論者によれば、名優に関連する名前の馬が1着、2着に絡んできますよ、という暗示なのだそうだ。
それで、結果がダイユウサクとメジロマックイーン。
この年に名優・松田優作(まつだ ゆうさく)が他界したので、ダイユウサクが1着。
世界的に知られた名優のスティーブ・マックイーンに因んで馬名が付けられたメジロマックイーンが2着。
出来過ぎだ。
また、1994年の天皇賞(秋)のJRAレーシングダイアリーのキャッチコピーは「貫禄の~」(~の部分は失念)。
結果は1着が6番のネーハイシーザー。
「禄」(ろく)は「ネ」と「6」を暗示しており、つまり6番のネーハイシーザーが勝ち馬だよということなのだそうだ。
これ以外にも京都競馬場で行われた天皇賞(秋)のレーシングダイアリーで記載されたキャッチコピーが「古都に一閃」というものがあり、この時は馬番10番の馬を中心に1番人気の馬連という結果であった。
「古」は10番を、「都」は中心を、「一閃」は1番人気を暗示していたとのことだ。
つまり前述の通り、10番を中心にして1番人気の馬券を買いなさいよ、という暗示だったということだ。
引用例はここまでにして、本筋に話を戻すと、今年の第46回「エリザベス女王杯(GⅠ)」はJRAのレーシングダイアリーこそないものの、世の中の時流に注目してゆくと、1番の関心事は小室さんと真子さんのご結婚だから、このご結婚に関連する名前の馬を探し、その馬券を買えば的中することができたのだ。
だから1着が「アカイイト」だったのだ。
こんな的中の方法は邪道だと毛嫌いする人もいるかと思うが、様々なファクターから勝ち馬を探し、的中するために楽しむのも悪いことではないだろう。
■2021年 エリザベス女王杯 JRA
https://jra.jp/datafile/seiseki/g1/eliza/result/eliza2021.html