今回ニッポンニュースで取り上げるのは、東京ガス・シニアシミュレーションだ。
高齢者になってみないと、わからないことが体験できるという、高齢者の疑似体験施設で、身体的に体験できることはもちろんのこと、心理的にも体験できることが特筆すべき点だ。
こうした高齢者の疑似体験を実感しながら、住居の中に存在する不便さや、バリアを体感することが主旨となっている。
この東京ガス・シニアシミュレーションは「フルプログラム」(所要時間:90分/定員:5名)と「ショートプログラム」(所要時間:60分/定員:5名)という、フィギュアスケートみたいな名称のプログラムがある。
「フルプログラム」は、うらしまたろう体験、血圧変動体験、認知症シミュレータといった全プログラムの体験が可能。
「ショートプログラム」は、うらしまたろう体験、血圧変動体験を中心としたプログラムの体験が可能となっている。
こう説明しても、「うらしまたろう体験? 何それ? 血圧変動体験? 認知症シミュレータ?」と疑問に思う人が大半だろうから、さらに詳しく説明すると、以下のようになる。
【うらしまたろう体験(外に現れる老化)】
耳栓や特殊メガネ、錘(おもり)等の高齢者の疑似体験セット「うらしまたろう」を身体に装着し、体力や関節の衰えや負荷を実感するというもの。
【血圧変動体験(内なる変化)】
温度差による急激な血圧変動が、日本の浴室における主な事故原因と言われており、真冬の入浴時における身体への負担を体験するために、実際に冷水に触れ、その前後の血圧変動を測定するというもの。
【認知症シミュレータ(精神機能の老化)】
認知症の人は、どのような思考により行動しているのかを、映像と音響を使って、疑似体験をするというもの。
また、認知機能の低下予防に有効といわれている「調理シミュレータ」も体験可能。
これら東京ガス・シニアシミュレーションのプログラムは無料だが、事前予約が必要だ。
予約状況によっては、希望日時に予約が取れないこともありえるので、あらかじめ体験候補日時を幾つか持っておこう。
■東京ガス新宿ショールーム シニアシミュレーション
■東京ガス:新宿ショールーム / 無料体験プログラム / シニアシミュレーション
http://home.tokyo-gas.co.jp/showroom/tss/program/details03.html