日本で唯一の木製帆船模型メーカー・ウッディジョー。
そのウッディジョーが企画・製造・販売する木製模型キットは実に多彩で精密で、本物顔負けだ。
それも、これまでになかなかお目にかかれなかった模型ばかり。
米国の海軍提督・ペリーが日本に開国を迫った際に乗っていた黒船「サスケハナ」(1/120スケール)や、歌川広重(安藤広重)「東海道五拾三次」で描かれた「蒲原宿」、浅草寺雷門、特殊攻撃機「晴嵐」を3機発進できる旧日本海軍「伊-400型潜水艦」、等々、あまりにもマニアックで、そこを攻めるかという木製模型キットを世に出しているのだ。
1853年のペリー日本遠征に参加した4隻の艦隊で一番大きい黒船「サスケハナ」を正確に作り易く組み立てられるようにしており、複雑なロープ張りはカラー組立説明書で分かりやすく手順を記載、精密レーザー加工で位置決めや形状再現が高精度にできる。
また、外輪の車はタミヤ製ギヤBOX(4速ウォームギアボックスHE モーター付)をオプション取付で電動回転ができ、ダイナミックなスケール感を楽しめるのだ。
平面から想像を掻き立てていた浮世絵を題材にして立体的に再現した、前述の「蒲原宿」も情緒感を味わえ、このクオリティならば、いっそのこと東海道五拾三次すべての宿場町の浮世絵を木製模型にしてほしいくらいだ。
外国人観光客に人気の浅草寺雷門も実際に訪れた後に自国に帰国後、組み立てて思い出を反芻するのも良いだろう。
旧日本海軍「伊-400型潜水艦」は、別キットの特殊攻撃機「晴嵐」と一緒に組み立てて飾ると、実に革新的な潜水艦であったことが一目瞭然になるかと。
潜水艦の中に攻撃機を格納し、海上に浮上した際に、攻撃機を発進させるというのは、後の戦略ミサイル原潜の構想に繋がったといわれている。
このようなニッチなものを木製模型化するところが、根強いファンやマニアを引き寄せ、リピーターの増加に発展してゆくのだろう。
今後、新規でどのようなマニアックで濃い木製模型がリリースされるのか気になるところだ。
■ウッディジョー 木製模型キット 企画・製造・販売
http://www.woodyjoe.com/