銀座・築地エリアと勝どき・月島エリアを分けるように流れる隅田川。
この隅田川に架かる橋が勝鬨橋だ。
勝鬨橋は昭和15年(1940年)に隅田川河口部に築造された、日本最大規模を誇る可動橋。
かつては橋の中央部分を「ハ」の字型に開き、1,000トン級の大型船舶を通すことができ、その開閉が勝鬨橋及びその周辺地区の名物となっていた。
しかし、高度経済成長期のモータリゼーションにより、勝鬨橋の開閉可動は自動車交通を妨げることになるため開閉可動を中止することになり、現在に至っている。
もう2度と開閉可動をすることはないが、開閉可動をするための機械・電気設備やその他高度な技術的工夫がこらされた開閉の仕組み等を知ることはできるため、ちょくちょく勝鬨橋の橋脚内見学ツアーが開催されていたのだが、コロナ渦においてツアーは中止となった。
緊急事態宣言が明けた現在でも引き続き、勝鬨橋の橋脚内見学ツアーは中止のままで、その代わり公益財団法人東京都道路整備保全公社の公式サイトにて【勝鬨橋】バーチャル見学ツアーを閲覧できるようになっている。
アクセスし、順次クリックしながら進んでいくと、橋脚内部の様子を360°パノラマビューで観ることができるので、あたかも橋脚内見学ツアーに参加したかのような疑似体験ができる。
大都会東京のすぐ近くで日本最大規模を誇る歴史的可動橋が現役で活躍し、その裏側にある可動部分のからくりを紐解けるのは極めてありがたいこと。
現在はリアルな見学こそできないが、バーチャル見学ツアーで勝鬨橋の裏側をじっくり見廻せるので、ぜひアクセスしてみよう。
■公益財団法人東京都道路整備保全公社 |【勝鬨橋】バーチャル見学ツアー
https://www.tmpc.or.jp/Portals/0/virtualtour/pano0708/
■かちどき橋 橋脚内見学ツアー|公益財団法人東京都道路整備保全公社
https://www.tmpc.or.jp/06_info/kachidoki.html