神奈川県鎌倉市といえば日本有数の観光都市。そのなかでも屈指の人気を誇るのが、街のシンボルとも言える「鎌倉大仏」ではないでしょうか。
今回はそんな鎌倉大仏に秘められた隠れスポットを紹介します!
鎌倉大仏は江ノ電長谷駅から徒歩約7分、高徳院というお寺にある、鎌倉観光では絶対にハズせないスポット。
入り口の仁王門をくぐるとすぐ、このような感じで大仏を拝むことができます。
背面には扉がついており、中を見学することも可能なので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。
しかし、今回取り上げたいのはこの大仏の裏手にある、「観月堂」という建物です。
(鎌倉大仏殿高徳院公式HPより引用)
一見変哲のない建物のように見えますが、じっくり観察してみると、どことなく日本の建物っぽくないとは思いませんか。
これは世界的にも珍しい、朝鮮王宮の一部と伝えられている建物なんです。
その経緯は複雑です。元々は15世紀中頃、漢陽(今日のソウル)の朝鮮王宮(景福宮)に建築されたものだったと伝えられています。それが李朝末期に借金の担保として朝鮮拓殖銀行に譲渡され、その後1924(大正13)年当時これを所持していた「山一合資会社」(後の「山一證券」)の社長、杉野喜精氏が、東京目黒の私宅からここ高徳院へ移築し寄贈したということです。
窓の部分の彫刻や構造などはどことなく中国風な印象を与えますが……
最も特徴的なのがこの床下の石造になっている部分です。
ひとつ石が抜き取られたようにポッカリと空いていますが、これは韓国のオンドルという床下暖房のための穴なんです。
本来は台所の火を使って温める仕組みですが、この建物の場合はどこか別の場所で温めた空気をこの穴まで樋か何かで繋げたのだと考えられます。
このことが、この建物が韓国で作られたものだという証明になるわけですね。
鎌倉大仏の裏ではなんとこのような韓国の文化に触れられるスポットがあります。
ぜひ大仏観光のついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
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