今季限りで日本ハムファイターズを退任する栗山英樹監督の後任は、日本ハムファイターズOB・新庄剛志氏が最有力ともっぱらの噂だ。
また、日本ハムファイターズのGMには、東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパンの監督を務めた、これまた日本ハムファイターズOBの稲葉篤紀氏が就任。
2006年に当時25年ぶりの日本一に貢献した当時のメンバー2人が日本ハムファイターズの舵取りをするとなると、かつての「新庄劇場」を直に観ていた北海道民の期待が大きくのしかかることだろう。
だが、実際のところは蓋を開けてみないとわからない部分が多いという。
それというのも、稲葉篤紀氏のGM就任はドラフト会議が終わり、戦力外通告も始まってからだから、自分の思い描くキャンパスにはすでに別の人による絵が描かれているからだ。
他球団に目をやると、楽天の石井一久GMの就任は9月始め、巨人の鹿取義隆前GMの場合は6月の就で、今回10月の稲葉篤紀氏GM就任と異なり早めの就任で、翌年の球団デザインを思うままにできたのだ。
ゆえに、この遅めの稲葉篤紀氏GM就任が裏目に出て、来季の日本ハムファイターズの成績に影響が出るのではないかと言われているのだ。
ただし、明るい話題もある。
栗山監督の下では特にこれといったインパクトに欠け、低迷とマンネリによって全盛期に比べ、ファン離れがあったが、冒頭で少し触れたように新庄氏が監督に就任すれば一気に上昇ムードに乗ることができるはず。
ファンが球場に戻ってくれば、選手も発奮しないわけがなく、良い意味での相乗効果が期待され、チームの活躍につながっていくことだろう。
来季が始まれば、確実に結果が出るので、それまでは楽しみに待つべし。