「信玄の隠し湯」として親しまれ、『甲陽軍鑑』(武田信玄・勝頼の事蹟や戦記を記録した文献)にも信玄が湯治したと記録されている、山梨県甲府市にある湯村温泉。
天文17年(1548)の塩尻峠の戦い(信濃守護・小笠原長時との戦)で負傷した武田信玄が、湯村温泉を訪れた。
山梨県、長野県、静岡県、岐阜県には「信玄の隠し湯」と呼ばれる温泉地が多数あるが、このうち、武田信玄・勝頼父子が湯治で立ち寄ったという確実な記録が残っているのは、湯村温泉だけなのだ。
その湯村温泉には幾つかの温泉宿があるのだが、どの温泉宿もそれぞれに個性を発揮した湯船があり、温泉マニアはもちろんのこと、一般の観光客も湯村温泉にある多くの温泉宿に立ち寄りたくなるそうな。
そういった願望を叶えるべくして誕生し、すっかり湯村温泉に定着したのが、湯めぐり手形だ。
湯村温泉の湯めぐり手形は、湯村温泉旅館協同組合に加盟している宿(全13軒)ならば、どこの宿で宿泊してももらえる。
湯村温泉の湯めぐり手形には、以下6つの確認事項があるので、まずはそれを読んで、把握してから湯村温泉の湯めぐりをしよう。
●その一 泊まった温泉宿で湯めぐり手形を進呈、タオルはその温泉宿の物を持参すること
●その二 湯めぐりの目印となる「看板」と「のれん」が玄関に掛かっている温泉宿を探して入湯すること
●その三 入湯する温泉宿が決まったら、その温泉宿の受付に、湯めぐり手形を見せて一人500円を支払うこと
●その四 入湯の際には、貴重品を必ず温泉宿の受付に預けること
●その五 時間・曜日により、温泉宿の都合で入湯できないこともあり
●その六 子供料金は各温泉宿で要確認
湯村温泉の湯船に浸かることで、武田信玄・勝頼父子になったかのような気分に浸れるかもしれない。
【湯村温泉旅館協同組合】
・所在地:〒400-0073 山梨県甲府市湯村3-10-5
・TEL:055‐252‐2261
・FAX:055‐252‐2269
・MAIL:https://www.yumura.com/org/ask/
・営業時間:10時~16時(日曜休日)
■厄除け湯めぐり | 甲府湯村温泉公式ホームページ
https://www.yumura.com/ctlg/yumeguri/