日本では少子化が叫ばれ、将来的に人口が減少し、国力そのものが弱体化するのではといったことが危惧されている。
その状況は、学生集めに奔走する各大学にも影響が出ていたりするわけで、元々女子大学だったのが、学生数確保の困難から男女共学になった大学があったり、昔ながらの学食をカフェやオープンテラス式のレストランに改装して、受験生の興味をひいたりといった手法で乗り越えている大学も出てきている。
当然のことながら、大学のキャッチコピーにまで力が入ることになり、ひと目見てこの大学に入学したいなと思わせるような工夫や仕掛け、時にはギャグみたいなフレーズが施されていたりするのだ。
そんな大学のキャッチコピーを、いくつかの大学になってしまうが、以下にザッと羅列してみた。
- 東京大学 「世界を担う知の拠点」へ
- 京都大学 求む、ユニーク。育て、ユニーク。
- 早稲田大学 日本の早稲田から、世界のWASEDAヘ
- 慶應義塾大学 慶應義塾は、すべての人に開かれている
- 一橋大学 知と業わざのフロンティア
- お茶の水女子大学 女性の力を、もっと世界に。
- 明治大学 自分自身と闘うために、ここに来た。世界に挑戦するために、ここに来た。
上記の大学のキャッチコピーは、伝統も権威もあることから、生真面目なキャッチコピーで、「世界」に飛び出していくようなイメージが多く見受けられる。
それに対抗するかのように、以下の大学では自虐的なキャッチコピーだったり、にやけてしまうようなキャッチコピーを採用している。
- 関西学院大学 関西滑り止め界の頂点。
- 東京工業大学 (画像参照)
- 東北大学 大学なのか、山なのか。
- 筑波大学 大学なのか、森なのか。
- 江戸川大学 大学名の奴だけには、負けたくない
- 千葉商科大学 大学には期待しない。卒業したら起業
- 共愛学園前橋国際大学 ちょっと大変だけれど実力のつく大学です(大学HPの文中から引用)
実力社会といいながらも、日本では相変わらず学歴社会が存在し、東大・京大・一橋・早稲田・慶応出身者が幅を利かせている現実があるので、他の大学はスタートラインから苦戦を強いられている状況だが、前述のキャッチコピーを見ると、多少は入学したいなとか、入学してもいいかな、という気分にさせられる。
世間的に無名の大学だと、まずは知ってもらうこと、目に付いてもらうことが重要なので、こうした大学のキャッチコピーは目立ったもん勝ちなのかもしれない。
※過去のキャッチコピーの場合もあるため、現在のキャッチコピーは上記と異なることがあります。