2月24日(土)に行われた平昌オリンピック女子カーリング3位決定戦「日本 VS 英国」で見事に勝利を収め、銅メダルを獲得したカーリング日本女子チーム。
予選から彼女らの活躍について逐一メディアが報じてきたが、スポーツ新聞やWEBサイトでは字数制限もあり、見出しがどうなるのかについても筆者は興味があった。
長々と書くわけにはいかないから、どう表現するのかと思っていたら、スポーツ新聞やWEBサイトは、カーリング日本女子チームを「カー娘」(かーむす)と表記。
これにはしてやられたな、という思いだ。
ご承知の通り、「カー娘」は既存の単語「モー娘」(もーむす =モーニング娘。)にかけており、「カーリングをする女子」の意味で、略して「カー娘」なのだ。
じゃあ、女子スピードスケートの選手たちも同様に「ス娘」あるいは「スピ娘」と表記すればいいかとなると、それはまた事情が変わってくる。
「ス娘」あるいは「スピ娘」の表記だと、一言でいうと語呂が悪く、本家「モー娘」にかけていることが見る者に明確に伝わってこない。
また、「スピードスケート」という競技名の2文字目が、音を伸ばす「ー」ではないので、「モー娘」とは似ても似つかないのだ。
その点、カーリングだと競技名の2文字目が音を伸ばす「ー」で、「モーニング娘。」と同じであるため、「モー娘」ならぬ「カー娘」という表記は使えると踏んで、メディアはこぞって、「カー娘、惜敗」、「カー娘、銅メダル!」と多用したのだろう。
冬季オリンピックにおいて競技名の2文字目が「ー」である競技は、このカーリングのみであることから、「●ー娘」を使用する競技は他には存在しない。
しかし、夏季オリンピックにおいて競技名の2文字目が「ー」である競技は、女子アーチェリー、女子ロードレース、女子セーリングが存在する。
今後これら競技の日本女子選手が活躍した場合、女子アーチェリーならば「アー娘」、女子ロードレースならば「ロー娘」、女子セーリングならば「セー娘」という表記がなされることは十分に考えられるだろう。