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一流スタントマンの直接指導で自分主役の短編映画を撮影&完成、SAMURAI Film【連載:アキラの着目】

新型コロナウイルスによるインバウンドの減少で、打撃を受けている日本の観光業。

訪日外国人観光客が訪れていれば、やはり人気になっていたのは忍者や侍関連の観光施設だろう。

これまでのニッポンニュースでも度々忍者や侍にまつわる施設を取り上げてきた。

今回のニッポンニュースでも侍を取り上げるのだが、なんと侍に扮して映画を撮れてしまうという体験型アトラクションなのだ。

その体験型アトラクションがSAMURAI FILMだ。

SAMURAI FILMは、一流のスタントマンに直接指導をしてもらい、自分が主役となり、プロスタントマンとアクションを体験して、それを短編映画として残せるという、実に画期的なものだ。

まずは「百聞は一見に如かず」ということで、↓のYouTubeをチェック!

■SAMURAI Film

SAMURAI Filmという名称でありながら、侍以外の忍者バージョン、サムライショートバージョンもある。

体験するのはちょっと自信がないなぁ、という人は見学だけでもOK!

特に申込や予約をする必要もなく、もちろん無料だ。

いやいや、俺は、私は侍になって映画を撮りたいんだ、という人は以下に掲げる「撮影日の流れ」をチェックしてみよう。

【撮影日の流れ】

ステップ1 剣士に変身

自分が着てみたい着物や帯、袴を選び、剣士に変身!

本格的な衣装を多数用意しており、自分好みの衣装を選ぶことができる。

ステップ2 基礎から武術体験

礼に始まり、礼で終わるのが武道。

北辰一刀流の宗家・玄武館道場監修の下、本物の実践武術を体験できる。

侍アクションを体験しムービーを残すことができるサービス SAMURAI FILM 公式サイトから引用
侍アクションを体験しムービーを残すことができるサービス SAMURAI FILM 公式サイトから引用

初めてでも楽しく体験できるので、恐がらずにチャレンジしてみよう。

ステップ3 リハーサル・撮影

ワンカット撮影する毎にリハーサルして本番に挑む。

完璧な演技を求める監督だから、NG10回なんてのは当たり前、NGにめげなくてもいい。

そんな監督と訳者のやり取りをしているうちに、真の役者気分を味わいつつ撮影がサクサク進むことだろう。

ステップ4 あなたが主役の映画完成

撮影した映像は、編集された後、ストーリー付きのアクション映画に生まれ変わる。

完成した映画にNG集やエンドロールが流れれば、貴方はアクション・スター気分になること間違いない!

なお、完成した映画の動画ファイルについては、撮影後1ヵ月以内に、メールにて届けられるとのこと。

”運動音痴”だからアクションは無理だし、演技も無理よ、と言っている貴方。

必ずしも高度なアクションや演技をしないと撮影はできないということではなく、以下のような家族向けなどのプランもある。

1.SAMURAI FILM FIGHTING

家族や友人たちと貴方が主役の映画を残すプランで、子供や孫への誕生日プレゼントにももってこいだ。

シリーズ化したい人向けのプランも有り。

・開催地:千葉城、千葉ポートパーク、羽田空港国際ターミナル

2.SAMURAI FILM WEDDING

結婚式場のスクリーンで流す本格アクションムービーとしてのプラン。

主役は当然、貴方と貴方のパートナーであり、仇役は親御さんや友人たちだから、結婚式が盛り上がらないわけがない。

3.SAMURAI FILM BIZ

「BIZ」と付いているので、企業様向けのオリジナルプランだ。

社長とその部下の社員サムライが繰り広げるというオリジナル脚本が、会社の士気を高めるのにうってつけ!

ムービー型コマーシャルとしてもオススメだ。

以上、様々なプランも用意されているSAMURAI FILM。

芸能界に足を突っ込まなくても、主役として演じて、本格的な短編映画を撮影・完成できるのは大変魅力的だ。

自分だけのオリジナル映画を撮りたい人は、迷わず駆け込むべし!

侍アクションを体験しムービーを残すことができるサービス SAMURAI FILM 公式サイトから引用
侍アクションを体験しムービーを残すことができるサービス SAMURAI FILM 公式サイトから引用

■SAMURAI FILM | 侍アクションを体験しムービーを残すことができるサービス | Samurai Film Fighting
http://samurai-film.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

道場破りに対する奇抜な対抗策 ~北辰一刀流・千葉周作~【連載:アキラの着目】

道場破りとは?

かつて江戸時代においては、道場破りといわれる、腕に覚えのある武芸修行者がいた。

道場破りはその名の通り、他流派の道場に紹介もなくズケズケと入り込み、道場側を挑発し、他流試合を強要して、その相手方道場の師範代や高弟、道場主などを総て倒すのだ。

剣術道場

道場破りを果たすと、その道場の看板を破壊したり、または看板を道場破りの証として(=戦利品として)獲っていく。

この道場破り、時代劇でたまに見かけるのだが、実際にあったかどうかについては、諸説ある。

北辰一刀流・千葉周作の奇抜な道場破り対策

幕末期は剣術が盛んで、特に江戸三大道場(士学館:鏡新明智流・桃井春蔵、玄武館:北辰一刀流・千葉周作、練兵館:神道無念流・斎藤弥九郎)は技量、門下生の数ともに他道場を凌駕していた。

剣術

その江戸三大道場の中の玄武館に、新陰流の流れを汲む、九州北部出身の剣士・大石進が道場破りに現れた。

槍の名手であった大石はその技術を活かし、竿のように長い竹刀で素早い突きを得意技とし、江戸の道場破りで無敵を誇った。

桃井春蔵の士学館も大石の長い竹刀の餌食となった。

千葉周作は、大石の長い竹刀を見て「あんなに長い刀を実際に使う奴はいない(当時、刃渡り2尺7寸=約70cm以上の刀を提げるのは禁止)。あの長い竹刀は『器械』だ。『器械』には『器械』で対抗するのみ」と言い放ち、道場裏手に引く。

しばらくすると千葉は、樽の蓋くらいの巨大な直径の鍔を竹刀につけて現れ、大石の試合に応じたのだった。

北辰一刀流・千葉周作の道場破り対策

”規格外”の長い竹刀と、これまた”規格外”のでっかい鍔の竹刀とでは、結局勝負が着くわけがなく、引き分けになったと言い伝えられている。

まっとうな勝負で大石進に勝てたのは、直心影流の宗家・男谷信友(精一郎)だけだったとのこと(異説あり)。

因みにこの直心影流・男谷信友こと男谷精一郎は、どのような相手でも手合い(試合)を受けることで有名なのだが、「叔父上には歯が立ちません」と、唯一勝てない相手として、勝小吉(勝海舟の父親)の名を挙げている。

なので、歴史ヲタの間では「勝小吉最強説」もいわれたりしている。

千葉周作の奇抜な道場破り対策から学べること

道場破りという、極めて卑劣で、武道精神にも悖るような愚かな人間に対し、千葉周作が採った行動は、極めてシンプルなものであった。

”規格外”長尺のインチキ竹刀の奴に対し、まともに対処してたらバカらしい、っていうことで、こちらも”規格外”鍔のインチキ竹刀で対抗したのが、なかなか滑稽で、かつ素晴らしい。

頭が柔軟で、スマートでないと、このような道場破り対策は思いつかないものだ。

幕末の事象であるが、千葉周作の奇抜な道場破り対策から学べることがあるから、歴史は面白い。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099