日本全国にある城は3万とも4万ともいわれている。

その中でも西洋式城郭は2つしか存在しない。

1つは長野県佐久市にある龍岡城。

龍岡城は五芒星形の星形要塞で、イタリア式築城術とも、稜堡式城郭とも、ヴォーバン様式ともいわれる築城技術で造られた。

それともう1つが北海道函館市にある五稜郭だ。

明治維新政府と、江戸幕府海軍副総裁だった榎本武揚が戦った箱館戦争の舞台となった城だ。

江戸から函館に移動した榎本武揚は独立を宣言、「蝦夷共和国」を樹立（1869年1月27日から1869年6月27日の6ヵ月間だけ）し、日本には欧米列強が承認する2つの国家が存在していた時代があった。

そんな激動の歴史をくぐり抜けた五稜郭なのだが、五稜郭そばの五稜郭タワーにある土産物店に行くと、激動とは無関係そうな、ゆるい五稜郭のぬいぐるみが売られているのだ。

その五稜郭のぬいぐるみがこれ↓

ゆるい以外の形容詞だと不適切ではなかろうかと思われる、ズングリムックリなフォルムで、愛くるしさをおぼえる観光客もいるかもしれない。

大抵のぬいぐるみは、動物や昆虫、有名人、ちょっと”変化球”でクルマや飛行機などがあるが、まさかの城ぬいぐるみ。

一体、この五稜郭ぬいぐるみを誰が買うのか、リサーチをかけて探ってみたいものだ。

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