日中国交正常化45周年の記念式典が、中日友好協会などの主催で9月8日、北京・人民大会堂で行われた。

式典には中国側から王晨・全国人民代表大会常務委員会副委員長、日本側は日本国際貿易促進協会会長の河野洋平元衆院議長ら日中友好7団体の代表者ら、さらに日中友好議員連盟に所属する国会議員ら、また、日中国交正常化を実現した、故・田中角栄元首相の長女・田中真紀子元文科相も合わせて、両国約300人が出席した。

式典に先立ち、前述の河野洋平会長や日中協会の野田毅会長（元自治相）ら日中友好団体の幹部が、中国共産党序列4位の兪正声（ユージョンション）人民政治協商会議主席と会談し、兪氏は「記念行事への参加は両国の友好、交流、協力を推進する重要な活動だ。皆さんが両国関係に波風があった時も、穏やかな時も、たゆまぬ努力を払われたことに感心、感服する」と日中両国の関係改善について前向きなあいさつをした。

日本と中国は1972年9月29日、北京・人民大会堂で、当時の田中角栄首相と中国の周恩来首相らが共同声明に調印し、国交正常化を実現して以降は、区切りの良い年に記念式典が開催されてきたが、40周年だった2012年に、日本政府の尖閣諸島（沖縄県石垣市）国有化により、中国側が反発して記念式典が中止され、大規模な記念式典が開催されるのは、2007年以来10年ぶりとなった。

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