新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の発令や外出自粛(ステイホーム)、等々の影響により、様々な打撃を受けた日本列島。
数十年の歴史を誇る飲食店や老舗旅館の廃業も報じられ、経済的打撃は深刻だ。
そんな現況において一方では、なぜかヒットしてしまったという逆現象も幾つか起きている。
その中の1つがホットサンドメーカーの売上数が飛躍的に伸びたことだ。
これまで年間を通して2,000個しか売れなかったホットサンドメーカーが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の発令や外出自粛(ステイホーム)の影響により、直近数ヵ月間で20,000個が売れたというのだ。
外出自粛(ステイホーム)中は、朝から晩まで家族が一つ屋根の下に居っ放しになったため、主婦の炊事負担が激増。
この負担軽減のため、手軽に作れる料理や、時短になる料理道具が重宝されるようになったことは否めない。
そこで今まで日の目を見なかったホットサンドメーカーにスポットライトが当たったのだろう。
パン以外の、もやしやキャベツなどの野菜をホットサンドメーカーに入れて蓋をし、火にかけて、程よい頃合いをみて蓋を開け、塩コショウをふれば、簡単な野菜炒めができてしまうことに皆が気づいてしまったのだ。
実際にネットでは、「そういえば最近はホットサンドメーカー使ってホットサンドを焼く機会が減った気がする(本末転倒)」というコメントもあり、もはやホットサンドメーカーはホットサンドを作るだけの器具ではないようだ。
そんなわけで、単一目的のはずだった調理器具が、多目的の調理器具として使用され、これは便利だということになれば、ホットサンドメーカーの売上数が飛躍的に伸びたのは必然の結果ともいえよう。