アイスクリーム、ジェラート、ソルベが好きな筆者でもこれまで全くその存在を知らなかったアイスクリームがある。
それは秋田名物のババヘラアイスだ。
初めてこのババヘラアイスという言葉を耳にした時、「ババヘラ」という音の響きがかなり奇怪に思え、おぞましく感じたものだ。
そんな奇怪な名前のババヘラアイスだが、名前の由来は「中高年女性(ババ)がヘラで盛ったアイス」だから、ババヘラアイスとなったとのこと。
「そのまんまやないか~い!」と関西人だったら、間違いなくツッコミを入れるネーミングだ。
ちなみに以前、ババではなく、若い売り娘がいたらしく、その時は同じババヘラアイスを売っていても、「ギャルヘラアイス」と呼ばれていたのだとか。
ババヘラアイスの歴史はそこそこ古く、60数年。
元々秋田では4月に稲刈りが終わり、それ以降が稲作の閑散期となるため、手の空いた中高年女性が副業としてアイスクリームを路上販売し出したのが始まりとのこと。
毎年、暑い盛りともなれば、秋田の国道沿いにはババヘラアイスの露店が並ぶのが風物詩となっている。
奇怪な名前のババヘラアイスだが、バラやチューリップをかたどったフォルムに、ピンクと黄色のツートンカラーでなかなかオシャレなのだ。
この手のアイスクリーム、すなわちソフトクリームは通常巻いてあるが、ヘラで撫で付けて形成されたババヘラアイスは巻いていないので、慣れていない人間にとっては新鮮な感覚になれること間違いなしだ。
秋田に行ったら、必ず忘れずにババヘラアイスを食べるように。
■ババヘラアイス – 有限会社 進藤冷菓
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