「信用できる部分は日付(=発行日)だけなんだから」とビートたけしに面白可笑しく揶揄されている東スポ(東京スポーツ。以下文中では東スポ)。
そう揶揄されるくらいに信憑性のない(!?)記事で固められたスポーツ新聞という印象が世間に浸透しているのだが、むしろ世間も愛読者も、その信憑性のないハチャメチャなニュースやトピックスを愉しみたがっている。
だからこそ現在でも東スポは売れ続いているし、存続しているのだ。
前述したビートたけしの揶揄は、まさに東スポLOVEの裏返しともいえる愛情表現と解釈できよう。
そんなみんながつい気になってしまう東スポだが、やはり気になってしまう1番の要因は、突拍子もないトップ一面だろう。
東スポトップ一面のタイトルを見た誰もが一瞬足を止め、「えっ、嘘だろう!」、「まさかぁ~、そんなのあるわけないだろ!」と思わずツッコミを入れたくなるインパクトがあるのだ。
過去にそうした絶大なインパクトを放ったトップ一面を並べてみよう!
実在しない想像上の動物である「カッパ」や、これまた実在するかかなり怪しい「ツチノコ」や「ネッシー」もトップ一面にするのだから、完全に常識外の誌面だ。
それに、そもそもどこからリークされた情報なのか?
「マドンナ痔だった」や「フセイン米軍にインキン大作戦」の情報提供者はいるわけないだろう。
しかし、なんだかんだと言っても、東スポのトップ一面を「くだらない!」の一言で一刀両断に斬り捨てるのは、むしろ”ヤボ”。
東スポの記事も受け入れることができるほどの度量がある世の中の方が断然良いと筆者は思うのだ。