FJ時事新聞ニッポンニュースがオススメする観光名所として取り上げるのが、大阪市天王寺区にある四天王寺だ。
四天王寺は、今から1400年以上も昔の推古天皇元年(593)に日本仏教の祖・聖徳太子によって建立された日本仏法最初の官寺。
『日本書紀』の伝えるところでは、その名の通り、聖徳太子が自ら四天王像を彫り、その四天王を安置している。
四天王寺は天台宗に属していた時期もあったが、元々は特定宗派に偏しない八宗兼学の寺であり、既存の仏教諸宗派にこだわらない全仏教的な立場から、1946年(昭和21年)に和宗総本山として独立し、現在に至っている。
伽藍の配置は「四天王寺式伽藍配置」といわれ、南から北へ向かって一直線上に並べられた中門、五重塔、金堂、講堂を回廊が囲む様式で、日本では最も古い建築様式の一つだ。
この源流は中国や朝鮮半島にも見られ、6~7世紀における大陸の建築様式を今日に伝承している貴重な建築様式とされている。
ちなみに、四天王寺周辺の区名や駅名等に使用されている「天王寺」という地名は四天王寺の略称なのだ。
青空に向かって厳かに聳え立つ紅色の建物群はコントラストが際立ち、写真映えする。
天王寺駅から歩いてすぐなので、大阪観光の折にはぜひ立ち寄って参拝してほしい名所だ。
■和宗総本山 四天王寺 – 日本仏法最初の官寺
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