春といっても、日中の気温が軽く25℃を超え、すっかり夏の気候へと様変わりしつつある今日この頃。
汗もかけば、冷たいものを欲しくなるのは至極当然のことで、ガリガリ君やあずきバーを噛じることになる。
だが、ガリガリ君ならまだしも、あずきバーは噛ってみたところで歯型が付くだけで、決して噛り取れない鋼鉄の硬さ。
大抵の人は仕方なく、あずきバーを懇切丁寧に、でもある意味必死に、舌で舐め溶かしながらあずきバーを食べることになり、優雅に涼を取っているとはいえない有り様だ。
そんな硬くてちょっと厄介なあずきバーをなんとかもっと別の食感で食べることができないものか、ということで開発されたのが「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」(株式会社タカラトミーアーツ発売)だ。
「世界一固いアイス!?を削って新しい食感を体験しよう!! 人類初!?ふわっと食感のあずきバー」というキャッチフレーズを伴ったこの商品は、硬い井村屋のあずきバーを粉砕し、ふわふわ食感で食べることを実現させるためのマシンだ。
しかし、ここまでの開発の道のりは長かったようで、第1号機から第5号機までの試作機はことごとく失敗。
あずきバーの硬さに負けて本体が破損しないよう、ハンドル部分にクラッチを内蔵したり、あずきバーを抑えるパーツを改良したり、といった試行錯誤を幾度となく重ね、ようやく第6号機をもって完成となった。
この「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」の完成に際して、あずきバーの製造・販売元の井村屋がコメントを寄せており、粒部分とあん部分の物性の違いが存在するあずきバーを削るのは大変困難で、そこに挑戦するタカラトミーアーツにドキドキハラハラしたとのことだ。
タカラトミーアーツHPの「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」ページには、このマシンで粉砕したあずきバーを使ったレシピも掲載しており、あずき味のシェイクやパフェを作ることもできる。
料理好きな人、歯が抜けて、物を噛じることができないお年寄り、硬いものが苦手な人、スプーンで冷たいものを掬って食べたい人には、ふさわしいマシンだ。
■おかしなかき氷 井村屋あずきバー - スペシャルサイト - タカラトミーアーツHP
http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/azukibar/