新型コロナによる「カスハラ」への対策に期待、無人AIコンビニ【連載:アキラの着目】

去る3月23日に、JR山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」に、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」がオープン。

JR山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」構内にある無人AIコンビニ「TOUCH TO GO」高輪ゲートウェイ1号店 株式会社 TOUCH TO GO 公式サイトから引用
JR山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」構内にある無人AIコンビニ「TOUCH TO GO」高輪ゲートウェイ1号店
株式会社 TOUCH TO GO 公式サイトから引用

無人AI決済店舗という、何やら小難しい用語が出てきたが、要するに無人AIコンビニのことだ。

■YouTube TOUCH TO GO高輪ゲートウェイ 無人AI決済システムの紹介

「高輪ゲートウェイ」に開店した、この無人AIコンビニ1号店をモデル店舗と位置づけ、人材不足に悩む小売業界に打って出ると意気込みを見せているのが、店舗名にも付いている株式会社TOUCH TO GO。

小売業界の人たちが使いやすいように細部までこだわって設計したシステムとのことだが、高価なシステムだと導入されないため、作り込み過ぎないシステムにすることも意識したのだとか。

この無人AIコンビニ「TOUCH TO GO」高輪ゲートウェイ1号店は、「自販機以上、コンビニ未満」のゾーンを狙っているとのことで、1日の売上目標を30万~40万円程度に設定しているのだそうだ。

無人AIコンビニの、気になる提供価格だが、月額80万円のサブスクリプションで提供するとのこと。

この80万円という月額提供価格の設定根拠は以下による。

東京でのアルバイトの平均時給は約1100円、24時間営業のコンビニだと、1ヵ月間におけるアルバイト人件費(1人)がおよそ月80万円。

なので、アルバイト1人分の人件費でこのシステムを導入できる設計にしているのだ。

元々、こうした人件費を抑える目的で企画・設計された無人AIコンビニだが、新型コロナウイルスが蔓延している現状況においても救世主になりうるとして期待されている。

最近では、コンビニ店員が、客からレジ袋に触れないように言われたり、素手での現金の受け渡しを嫌がられたり、といった「カスタマー・ハラスメント(カスハラ)」に直面している場面もあるとのこと。

この対策として、「TOUCH TO GO」の無人AIコンビニ・システムを導入すれば、客との対面によるやりとりがなくなり、新型コロナウイルスの感染リスクを低減できる。

今後5年以内に無人AIコンビニを導入してもらう目標数値は100店舗とのことで、さらに無人AIコンビニ・システムの精度を高め、拡大展開してゆくそうだ。

JR山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」構内にある無人AIコンビニ「TOUCH TO GO」高輪ゲートウェイ1号店 株式会社 TOUCH TO GO 公式サイトから引用
JR山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」構内にある無人AIコンビニ「TOUCH TO GO」高輪ゲートウェイ1号店
株式会社 TOUCH TO GO 公式サイトから引用

■株式会社 TOUCH TO GO – ”Run with the Future – 未来の実現へ”
https://ttg.co.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099