2016年9月、安倍首相の推進する「働き方改革」により、「在宅勤務」も推奨され始めているが、この「在宅」という言葉、何も勤務形態のためだけにある言葉ではない。
筆者もこのコラムを書くまでは知らなかったが、ヲタ用語にも使われているのだ。
「在宅ヲタ」とは?
ヲタ用語に「在宅」という言葉が使われるのは、どういったジャンルなのだろうか?
結論からいうともっぱらアイドル系が多いようだ。
どういう使われ方なのかというと、「在宅ヲタ」だ。
通常のアイドル・ヲタを例に挙げると、アイドルの握手会やらサイン会、撮影イベント、コンサート、トーク・ショー、等々、自宅から外出して、お目当てのアイドルに会うことが、彼らにとってはアイドル・ヲタとして当然のアクティビティだ。
しかし、アイドル・ヲタの中には、そうしたアイドルの握手会やらサイン会、撮影イベント、コンサート、トーク・ショー、等々に「距離的事情」や「時間的事情」、または「金銭的事情」だったり、「本人の性格気質による事情」、等々の理由で参加することができない人たちもいる。
つまり、このような外出せずに自宅で愉しむだけのヲタを総称して、「在宅ヲタ」というのだそうだ。
「在宅ヲタ」は気遅れしてしまう!?
「在宅ヲタ」にならざるを得ない事情として前述の事情をいくつか挙げたが、「本人の性格気質による事情」である場合がそこそこ多いようだ。
お目当てのアイドル本人を直接観たり、会ったりしたいのだが、年季の入った本物のヲタの人たちの中に混ざるのは気遅れしてしまうとか、自分は他のヲタの人たちみたいにライブ会場で踊って観賞できないとかのケースが多いようだ。
自分自身を卑下してしまう、あるいはヲタとしてそこまでの自信がないという、ヲタとして後発であるがゆえに自宅に引きこもって、「在宅ヲタ」になっている場合もあるのかもしれない。
「在宅ヲタ」の人は、臆することなく参加すると良い
「在宅ヲタ」が、通常のヲタに成長するのに、こうしたハードルが存在すること自体、かなりの驚きだが、どのジャンルであろうと、どの趣味であろうと、マニア、ヲタ、専門家といわれる人たちと交流する時は、誰しも緊張するものだ。
むしろ緊張しないことが不自然なので、「在宅ヲタ」といわれる人たちは、臆することなく参加すると良いのかもしれない。