伊豆諸島へのアクセス手段として最もポピュラーなのが、竹芝桟橋から就航している船だ。
目的地までの所要時間がかかるものの、広々とした船内には売店やゲームセンター、浴場が完備され、天気が良ければデッキで日向ぼっこもできる開放感が他の乗り物とは全然異なる点だ。
しかし、「時は金なり」という格言があるように、時短移動をこよなく愛する人たちも世の中には存在する。
そういった人たちが伊豆諸島へのアクセス手段として利用しているのが、調布飛行場から離着陸する飛行機なのだ。
知っている人は知っているのだが、意外とこの調布飛行場の知名度はメジャー級ではない。
いや、むしろマイナー級だ。
それもそのはず、調布飛行場から伊豆諸島への就航は、最も古い調布飛行場~新島間でもたかだか40年。
調布飛行場~三宅島間ともなると、まだ15年しか経過していないのだ。
元々、調布飛行場は戦前に当時の東京府(現・東京都)が公共飛行場として開設したのが始まり。
その後、敗戦により米軍により接収されたが、昭和48年3月に調布飛行場地区全面返還により現在に至っている。
調布飛行場は利用客が少なく、前述のとおり知名度が低いため、混雑とは無縁の穴場スポットだ。
だからなのか、調布飛行場ターミナル内には総合案内所もないし、観光情報センターもないし、飲食店・物販店もない。
展望デッキはあるのだが、羽田空港や成田空港のような大型機が飛び立っては降りて、というような忙しさはないし、自撮りするのに赤の他人が一緒に映り込むような賑わしさもないから、ストレスフリーになれる。
「Dornier 228-212 NG」という普段見慣れない小型機をじっくりと観ることができるので、せいぜい展望デッキにいるのはそれ目当ての飛行機マニアか、暇な近隣住民くらいのものだろう。
ありふれた言葉になるが、都会の喧騒を忘れたい人にはうってつけの穴場スポットといえるだろう。
【調布飛行場 詳細】
・所在地:東京都調布市西町290番3
・告示面積:389,546㎡
・着陸帯:920m×60m
・滑走路:800m×30m
・誘導路:92m×18m
・運用時間:平日8:30~17:00 日祭日10:00~17:00
・総合案内所:なし
・観光情報センター:なし
・ラウンジ:なし
・宅配便:なし
・手荷物預かり:なし
・車椅子貸出:なし
・レンタカー案内所:なし
・飲食店・物販店:なし
・喫煙所:あり
・展望デッキ:あり
■調布飛行場|東京都の離島・空港|東京都港湾局公式ホームページ
https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/rito/tmg-airport/chofu/