童心に帰りつつ、国際的な視野に立った交流を目指す日本紙飛行機協会(JPAA)【連載:アキラの着目】

誰もが幼少期には、新聞の折込チラシなどで紙飛行機を折って、飛ばした経験があるはず。

小高い丘から友達数人と、各々自慢の紙飛行機を飛ばし、誰が1番遠くまで行くか、長く飛んでいられるかを競ったものだ。
紙飛行機

しかし、日本が豊かになるにつれ、子供たちを取り巻く状況が一変する。

子供たちの遊び場だった空き地が宅地に変わり、その結果、外で遊ばずに家でゲームをするようになり、いつしかアナログな玩具の紙飛行機を飛ばす子供たちは皆無となってしまった。

そんな現代日本において時代に反発するかのように、まだ紙飛行機に熱い想いを馳せている人たちが存在する。

それが、1984年10月に発足された日本紙飛行機協会(JPAA)だ。

日本紙飛行機協会のHPを見ると、「紙飛行機を通じて自然を見つめ、科学する心を養い、人と人とのコミュニケーションを図り、国際的な視野に立った交流を目的とする」と書かれてある。

たかが紙飛行機なれど、されど紙飛行機なのだ。

童心に帰りつつも、最終的には国際交流ができるとなれば、こんな素晴らしいことはない。

実際、”紙飛行機の父”二宮康明先生の名前を冠した「二宮康明杯 全日本紙飛行機選手権大会」もすでに24回も開催され、国際交流が深まっているのだ。

ピュアな精神には、ピュアな関係性やピュアな交流が生まれる、ということを体現化しているとも言えよう。

他には、日本紙飛行機協会HPでは、「よく飛ぶ 紙飛行機への道」と題した、”紙飛行機の父”二宮康明先生の製作した紙飛行機について考察を進めるコンテンツもある。

「よく飛ぶ 紙飛行機への道」 日本紙飛行機協会 -JPAA- HPから引用

そこでは、紙飛行機に関する様々な知見が展開されており、紙飛行機だけでここまで科学的な定義や検証ができるものなのかと驚いてしまう。

もう、1つの学問といえるくらいだ。

また、かっこいい紙飛行機や性能の良い紙飛行機を購入することのできるサイトへのリンクもあり、紙飛行機尽くしだ。

大人になると、したくてもできないこと-例えば公園のブランコに乗ること-があるが、紙飛行機を飛ばしたくても、大人だから無理だなと思わずに、この日本紙飛行機協会のイベントに参加してみれば、実際に紙飛行機を飛ばすことができる。

あなたも紙飛行機を飛ばして、国際的な視野に立った交流をしようではないか。

■日本紙飛行機協会 -JPAA-
http://www.kamihikouki.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099