将棋の藤井聡太二冠が、将棋界8大タイトル戦のうちの1つ棋聖戦五番勝負で挑戦者・渡辺明三冠(名人・王将・棋王)に三タテを食らわせ、藤井聡太二冠自身初となるタイトル防衛と、史上最年少18歳11ヵ月での「九段」昇段を達成した。
静岡県沼津市で7月3日(土)午前9時に始まった棋聖戦第3局は、藤井聡太二冠・渡辺明三冠ともに1時間も長考する1手を指し、終盤戦では両者ともに秒読みに追われる熱戦となったが、7月3日(土)午後7時14分、100手までにて後手・藤井聡太二冠が渡辺明三冠を負かし、棋聖のタイトルを防衛した。
藤井聡太二冠が18歳11ヵ月でタイトルを防衛したことにより、1991年に屋敷伸之九段が記録したタイトル防衛最年少記録「19歳0ヵ月」を30年ぶりに更新することにもなった。
また、今回の棋聖位防衛により、九段への昇段条件である「タイトル3期獲得」を満たしたので、将棋界の最高段位である九段に藤井聡太二冠は昇段し、従来の九段昇段最年少記録「21歳7ヵ月」(渡辺明三冠が16年前に記録)をこれまた大幅に更新することになり、10代で初めての「九段」棋士の誕生となった。
ますます藤井聡太二冠から目が離せない。