いつの頃からかレトロなものや廃線跡、廃墟などが日の目を見るようになった。
今では1つのジャンルとして確立しており、写真集が出れば必ず購入するファンやマニアがそれなりに存在しているのだ。
筆者も廃墟などに少しだけ興味を惹かれるのだが、実際に廃墟に行ってみようという気にはならない。
素人にとってはあまりにも参入障壁が高いからだ。
廃墟にある建物に迂闊に踏み込めば、崩落して瓦礫の下敷きになるかもしれないし、訪れると寂しく思えてしまうのではないか。
そんな後ろ向きな思いに駆られて、なかなか現地に足を踏み込めないのだ。
こういう筆者のような”エアー廃墟ファン”にとってありがたいサイトが「廃墟検索地図」だ。
「廃墟検索地図」はその名の通り、地図から朽ちた建物や産業遺構などを見つけて、その廃墟の概要や歴史、写真を検索できるサイトなのだ。
「廃墟検索地図」というサイト名ではあるが、広義の「廃墟」的要素の見られるもの、「廃」的美を有するものを共有し、これらの歴史的・文化的・美的価値を鑑賞することを目的としているため、紹介している「物件」の中には、厳密にいえば、廃墟に該当しないものもある。
でもそれは逆にオマケもあるんだと喜んで観るくらいが良いだろう。
筆者からすれば、ネット上で廃墟を見ることができるので、移動時間がなく時短にもなるし、何よりも安全なのが良い。
サイト名にもなっている地図からの検索がメインだが、「団地・住宅・別荘」や「遊園地・テーマパーク」、「刑務所・矯正施設」などといった「廃墟種類」でも廃墟を検索できるし、「都道府県別」で好みの都道府県名のリンクをクリックして廃墟を検索することもでき、自分好みの検索方法を選べる。
地方ならば過疎化が進み、廃墟が点在していても不思議ではなく、東京は都会だから廃墟はそうそうないだろうと勝手に思い込んでいたが、実は東京にも廃墟は存在する。
奥多摩湖ロープウェイや府中米軍基地跡、東京都港湾局晴海線(晴海橋梁)、等々、1つ2つどころの廃墟ではなく、他道府県同様にかなり存在しているのは意外だった。
老朽化したビルもこのサイトでは広義の廃墟に含まれるとのことで、懐かしいビルの写真を拝めることができたりで、結構楽しめた。
筆者のように、実際に廃墟に行くほどのモチベーションを持ち得ていないが、でも廃墟を覗いてみたいという人は、この「廃墟検索地図」にアクセスだ。
■廃墟検索地図
https://haikyo.info/