そろそろ浴衣の季節がやって来る。
昔は、老若男女問わず日本人ならば誰でも着ていた浴衣。
だが、あらゆる物の西洋化により、浴衣も淘汰されてしまった時代があった。
浴衣にとって苦難の時代があったものの、グルっと1周した感があり、近年、浴衣はファッションの1つとしてすっかり確立・定着し、若い男女が浴衣を着るようになってかなり久しい。
そんな経緯を歩んできた浴衣だが、買った浴衣も良いけれど、自分で仕立ててみるのも全然ありだ。
2008年にやまもとゆみさんという方が、『ミシンで着物 綿・麻・ゆかた』(グラフィック社)という、着物を手軽に作ることができる本を出版したが、浴衣は着物よりもさらに作るハードルが低いため、取り組みやすい。
そのうえ、比較的カンタンに浴衣を作れてしまう情報を発信しているサイトが多数あるので、思ったよりも難しくないはずだ。
中でもおすすめなサイトが「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」だ。
この「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」は、浴衣作りの情報はもちろんのこと、和装に必要な道具とその使い方から始まり、和裁の技法と用語についてもページを割いているので、浴衣を取り巻く「和装」文化についても触れることができる。
浴衣の出来上がり展開図、いわゆる型紙っぽいものも当然ながら掲載されており、これをダウンロードする(無料)ことで、浴衣作りが捗ること確実だ。
また、工程表も掲載されており、これにより作業の順序を把握でき、効率よく作業できる一助にもなっている。
さらに、縫い方のページもあり、着物生地の裁断後は、どこからどのように縫い合わせる等の詳細な説明が具体的に書かれており、これを見ながら縫い合わせていけば、どのような人でも浴衣を作れないはずがない。
今年の夏は、自分の好きな生地を買ってきて、それをオリジナルの浴衣に誂え、さりげなく着こなして、友人に自慢しよう!
■浴衣を作る前に | 縫い方が分かる | きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム
http://kimono-bunka.ynu.ac.jp/nuikata/menu01.html