映画が人に与える影響は、時として絶大だ。
世界的に有名な映画監督・プロデューサーのスティーヴン・スピルバーグは、映画「モスラ」を観た際、モスラが東京タワーを破壊し、そこで繭を張り出したシーンに仰天したそうだ。
確かにこのシーンは、筆者も昔テレビで観た際に、「おお、妙にリアルだな!」と感心したものだ。
現在のような高層ビルが林立する東京ではなく、1961年当時の空が低い東京を舞台にしているにもかかわらずだ。
当時の赤羽橋も忠実に水道管まで再現しており、東京の再現性という観点でも楽しめる。
そのモスラが東京タワーを陣取るシーンをなんと模型で再現するメーカーがある。
浅井造型というガレージキットの製作をする企業だ。
蚕の怪獣であるモスラは、幼虫時に東京タワーに繭を張り、時間をおいてから繭を破り、成虫となって羽ばたいて世界中の都市を破壊するのだが、ガレージキットは幼虫のモスラにフォーカス。
プラ材で建物のディテールアップや、東京タワーのクラッシュをよりリアルに再現している。
モスラと東京タワーとの鮮明なコントラストを強調するために、当時の東京タワーの朱色よりはメリハリが効いた彩色にしているのも良い。
特撮マニアのみならず、東京タワー・マニアも満足する一品だ。
【ガレージキット:モスラ/東京タワー崩壊】
・メーカー名:浅井造型
・原型:浅井 篤
・サイズ:モスラ全長:36cm
・種類:レジン
■ガレージキット・製作・完成品販売「仁工房」
http://www.jin-koubou.jp/gallery/syousai/moura_t.html