『仮面ライダー』、『ゲッターロボ』、『Gメン’75』、『暴れん坊将軍』などの主題歌やテーマ曲を数多く手掛けた、作曲家・菊池俊輔さんが4月24日、入院していた都内の療養施設で誤嚥性肺炎のため亡くなったと日本音楽著作権協会(JASRAC)が4月28日に発表した。
89歳の生涯だった。
葬儀は親族のみで執り行なわれ、お別れの会については「未定」とのこと。
昨年2020年10月に昭和歌謡のヒットメーカー・筒美京平さんが亡くなったばかりだが、まさかその半年後にまた偉大な日本の作曲家が亡くなるとは予想だにしなかった。
菊池俊輔さんは1931年11月1日、青森県弘前市の生まれ。
1961年に『八人目の敵』で劇伴デビュー、東映や松竹等で制作された映画の音楽を手掛けた。
昭和の子供たちにとっては、『仮面ライダー』、『ゲッターロボ』、『新造人間キャシャーン』といったアニメや特撮ヒーローものの主題歌を作曲したおじさんとして知られており、一度聴いたらすぐに耳に馴染んで歌える名曲ばかりだった。
そうした勇ましい名曲を手掛けたかと思えば、『ドラえもんのうた』のようなほのぼのとした曲も手掛けたりで、自由自在に曲を生み出す天才だと筆者は思っている。
子供達のための曲だけにとどまらず、『吉宗評判記暴れん坊将軍』(『暴れん坊将軍』テーマ曲)や『Gメン’75』オープニング&エンディングテーマ曲も作曲しており、これらは誰でも耳にした経験がある名曲だ。
1983年に第6回日本アカデミー賞優秀音楽賞、2015年に第57回日本レコード大賞功労賞等、数々の受賞歴がある。
以下の名曲は、菊池俊輔さんの膨大なディスコグラフィにおける、ほんの5曲に過ぎないが、インパクト抜群のメロディだったり、覚えやすい秀逸なメロディラインだったりで、誰もが口ずさめるものだ。
■特撮ヒーロー『仮面ライダー』 主題歌「レッツゴー!!ライダーキック」
■アニメ『新造人間キャシャーン』主題歌
■アニメ『ゲッターロボ』主題歌
■時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』オープニングテーマ
■刑事ドラマ『Gメン’75』オープニングテーマ&エンディングテーマ『面影』
松原みき『真夜中のドア』がSpotify(音楽ストリーミングサービス)で15日連続世界1位を樹立したのは記憶に新しいが、菊池俊輔さんの曲も世界中のオタクが知り得ており、いつ1位になったとしても決して不思議がられることはないクオリティ&人気かと筆者が個人的には思っている。