最近街中でやたらと目につくのが「俺の」シリーズの飲食店。
「俺のイタリアン」に始まり、以下「俺のフレンチ」、「俺のフレンチ・イタリアン」、「俺のスパニッシュ」、「俺のBakery & Cafe」、「俺の割烹」といった具合に、「俺の株式会社」が運営する「俺の」チェーンはどこも繁盛しまくりだ。
そんな「俺の」シリーズに影響を受けたのか、模型業界でも数年前から「俺たちの」シリーズのプラモデルが登場していたのだ!
その「俺たちの」シリーズのプラモデルのうちの1つが「俺たちの1/12 洋式便所」(発売元:株式会社マイルストン)だ。
そもそも洋式便所は、どの場所のものでも外観、機能等でそんなに大差はなく、大々的に「俺たちの」と限定感や愛着感を出さなくてもいいのにね、と筆者は思うのだが、「ウチらの」、「アタシたちの」というのではコンセプト上マズい部分がきっとあるのだろう。
とにもかくにも、「俺たちの」シリーズのプラモデルについて話の先を急ごう。
この「俺たちの」シリーズのプラモデルは、”アクションフィギュア情景用プラモデル”と銘打っているので、その名の通りアクションフィギュア1体が付属品として付いている。
このアクションフィギュアに対し、組み立てる各人が好みの関節角度やポーズをつけて、「俺たちの1/12 洋式便所」に座らせたりするのだ。
プラモデルでも手を抜くことなく、便座・便座カバーは開閉可能になっており、たかが洋式便所といえどもしっかりとリアリティを追求している。
しかしながら、この「俺たちの1/12 洋式便所」および「俺たちの」シリーズのプラモデルは、ターゲットをどの層に置いているのだろうか?
「俺たちの」というくらいだから男性であるのは確実だが、中学・高校時代を振り返ることができるくらいの年齢層で、なおかつその時代における学校の便器が和式でなく、洋式であった世代なのだろう。
そうなると、上限は40代とみていいのかもしれない。
「俺たちの1/12 洋式便所」は、実に意表を突かれたプラモデルだ。
■俺たちの1/12 洋式便所 プラモデル
http://www.mile-stone.jp/ja/original/373