山中城の障子堀を模った名物「障子堀ワッフル」(静岡県三島市)【連載:アキラの着目】

山中城の障子堀を模った名物「障子堀ワッフル」(静岡県三島市)【連載:アキラの着目】

1年前

最近は、戦国武将ブームや刀剣ブーム同様に、城郭もブームとなっている。

城郭も様々で、ザックリ大別すると天守なし、天守ありに分類できる。

天守なしの城郭は大概、中世に造られた「土の城」がほとんどで、石垣はないが高い土塁と深い堀を郭(曲輪ともいう)の周りにめぐらせた防御体制をとっている。

堀も、水を張った水堀もあれば、水のない空堀もある。

さらに空堀でも、北条氏(=後北条氏)が得意とした畝堀や障子堀といった、堀の中に仕切りを構築したものがある。

なぜ堀の中に仕切りを入れているのか。

1つ目は、堀の中に仕切りを入れることで、堀に侵入した者は横に移動できなくなる。

横に移動できなくなった敵は、弓矢や鉄砲で命中しやすくなるのは言うまでもない。

2つ目は、堀の中に仕切りを入れることで、仕切りを歩く敵をこれまた命中しやすくなる。

つまり、敵が堀底にいても、仕切りの上にいても、どちらでも敵を命中しやすくなるという利点があるのだ。

だから、こんな理にかなった、そしてなおかつ見た目が斬新な障子堀は、城郭マニアの”大好物”なのだ。

そんな障子堀は、見た目が菓子のワッフルそっくりだ、と以前から言われ続けていた。

じゃあ、実際に作って発売してみるか、日本百名城である山中城の魅力をより多くの人に発信するために、山中城の障子堀に見立てた「障子堀ワッフル」を。

というわけで、山中城名物「障子堀ワッフル」が常設販売となったのだ。

山中城名物「障子堀ワッフル」 三島市HPから引用
山中城名物「障子堀ワッフル」
三島市HPから引用

「障子堀ワッフル」を手に持って、障子堀を背景に撮影すれば、インスタ映えすること間違いない。

山中城障子堀をバックに撮影した山中城名物「障子堀ワッフル」 三島市HPから引用
山中城障子堀をバックに撮影した山中城名物「障子堀ワッフル」
三島市HPから引用

【障子堀ワッフル 販売情報】

・販売店舗:山中城跡案内所 売店(静岡県三島市山中新田410-4)
・電話:055-985-2970
・営業時間:午前10時~午後4時
・定休日:月曜日(月曜日祭日は営業で翌日休み)

■障子堀ワッフル発売中!三島市
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/kanko_content034333.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

2020-2-10 4:56

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中世城郭・世田谷城のあった招き猫発祥の地・豪徳寺(東京都世田谷区)【連載:アキラの着目】

中世城郭・世田谷城のあった招き猫発祥の地・豪徳寺(東京都世田谷区)【連載:アキラの着目】

2年前

豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち今回のニッポンニュースで取り上げるのは、知る人ぞ知る東京都世田谷区にある豪徳寺。

台東区・浅草今戸神社、新宿区落合南長崎・自性院と並び、「招き猫発祥の地」としても有名な寺だ。

1633年に現在のこの地・世田谷領が彦根藩の管轄となり、彦根藩2代当主・井伊直孝が井伊家の菩提寺としてこの寺の伽藍等を整備した。

豪徳寺という名の由来は、その井伊直孝の戒名「久昌院殿豪徳天英居士」の「豪徳」から拝借したとのこと。

江戸藩邸で暮らしていた井伊直孝がある日、鷹狩りの帰路、この付近を通りがかった際に、自分を招いているような1匹の猫を見かける。

井伊直孝がその猫の招きで門内に入るや否や、急な激しい雷雨となった。

この猫のおかげで、雷雨を回避でき、そのうえ和尚さんのありがたい法話も聴くこともでき、井伊直孝は大変喜んだとのこと。

その逸話が「招き猫発祥の地」として今日まで言い伝えられているのだ。

そんな微笑ましい逸話のある「招き猫発祥の地」豪徳寺だが、元々この地は、世田谷に本拠を置き、代々居を構えた奥州吉良氏によって築かれた世田谷城があった。

世田谷城の縄張り(敷地の範囲)は現在の豪徳寺と世田谷城址公園を含む辺りと推測され、世田谷城の空堀及び土塁の幾つかは現存している。

世田谷城の城郭構造(推定)
世田谷城の城郭構造(推定)

では早速、豪徳寺・世田谷城を散策してみよう。

豪徳寺の参道に入ってゆくと、向かって右側(参道東側)に世田谷城の土塁を観ることができる。

豪徳寺参道右側(参道東側)に現存する世田谷城の土塁
豪徳寺参道右側(参道東側)に現存する世田谷城の土塁

コンクリート塀からちょっと頭をのぞかせているので、誰でも視認できよう。

突き当たると右斜めに道が曲がるので、そこで振り返ると、世田谷城の城郭構造(推定)における「郭A(築城当時は「二の郭」もしくは「奥御所」とも)」を望める。

世田谷城「郭A(築城当時は「二の郭」もしくは「奥御所」)
世田谷城「郭A(築城当時は「二の郭」もしくは「奥御所」)

何もわからない人が見ると、ただの空き地にしか見えないが、所々に土塁を散見できる。

豪徳寺境内に足を踏み入れると、そこは世田谷城の「前郭」であったところで、進行方向左側に三重塔が姿を現す。

豪徳寺境内(世田谷城「前郭」)にある三重塔
豪徳寺境内(世田谷城「前郭」)にある三重塔

三重塔を越えた辺りに左側に行ける小径が現れるので、そこを歩くと招福殿や、その脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たちを観ることができる。
豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち

豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち
豪徳寺招福殿脇にある大小様々で数え切れぬほどの招き猫たち

豪徳寺境内の開けた場所には仏殿や社務所があり、ここでも招き猫が歓迎していた。

豪徳寺仏殿
豪徳寺仏殿
豪徳寺社務所
豪徳寺社務所前にある招き猫
豪徳寺社務所前にある招き猫

筆者の訪れた時間が夕方で閉館間際だったこともあって、社務所はすでに閉まっており、招き猫を購入できなかった。

あらためて次回にチャレンジして、招き猫をゲットしたい。

参拝も終え、豪徳寺境内を離れ、隣接する世田谷城址公園へ。

かなり整備され、当時の面影がないのではと期待していなかったが、実際に行ってみたら、郭や土塁、空堀が残っており、東京23区内にまだこれだけの城郭が残っていることに嬉しさを感じた。

世田谷城「郭F(南郭)」 現・世田谷城址公園
世田谷城「郭F(南郭)」
現・世田谷城址公園
世田谷城の空堀  現・世田谷城址公園世田谷城の空堀  現・世田谷城址公園
世田谷城の空堀  現・世田谷城址公園
世田谷城の空堀
現・世田谷城址公園

特に「郭F(南郭)」と空堀の高低差は想像以上にあり、中世城郭マニアにとっては十分なご馳走となろう。
世田谷城「郭F(南郭)」と空堀の高低差

世田谷城「郭F(南郭)」と空堀の高低差 現・世田谷城址公園
世田谷城「郭F(南郭)」と空堀の高低差
現・世田谷城址公園

世田谷区の閑静な住宅街にある一寺院に過ぎない豪徳寺なのだが、「招き猫発祥の地」という惹きが強いのか、海外からの訪問・参拝客もそこそこいたのには驚き。

やはり招き猫は日本のみならず世界で人気となりうる存在であることを認識した次第だ。

付け加えるとしたら、招き猫だけでなく、中世城郭・世田谷城の土塁・郭・空堀も併せて観ることを推奨したい。

【大谿山(だいけいざん)豪徳寺 詳細】

・所在地:〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
・アクセス:小田急線「豪徳寺」駅徒歩10分、東急世田谷線「宮の坂」駅徒歩5分
・宗派:曹洞宗
・文化財:彦根藩井伊家墓所(国の史跡)、井伊直弼墓(東京都指定史跡)、他多数
・お問合せ:03-3426-1437

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

2019-9-6 4:56

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